vol.25 体重計に乗らなくなった

f.カウンセリング

カウンセリングを受けている一人、アイさんのケースを今まで24回に渡って内容を公開してきましたが、少しずつ前進されている様子が伺えます。(アイさんには了承を得ています)

今回はアイさんの25回目の面談。現在、低体重でドクターストップにより休職中。拒食、過食嘔吐を乗り越え、体重増加を少しずつ許しながら、なんと自力では生理が来ました。

現在、気持ちの波がありながらも、復職に向けて自分自身と向き合っておられます。

今までの歩み

今週の様子

毎週カウンセリング前に、アイさんからこの一週間の報告をいただきます。

【前回立てた目標について】

・「現状維持」
⇒生活リズム等は変わりないが、この一週間は食事に積極的だったと思う。
また、体重増加や体型の変化を以前より気にしない事に努めている。

・「体重を維持したがる本心と向き合う」
⇒考えられていない。

【現状経過について】

・前回のカウンセリングの後に生理が来た。
3日間くらいで早めに終わり、経血も普通より少ない様な感じだったが、婦人科にかかったり薬を処方してもらう前に自然に来た事に安心した。

生理について主治医に相談したところ、来月来なかったら婦人科受診も検討しようと言われた。

・祖父が癌だと知らされた
久々に母から夕飯の誘いがあり母の家に行った時に、祖父が癌を再発していた事を聞かされた。
祖父は自覚が無く最近になって体調不良が続く事を祖母が心配して検査してもらった所、既にステージ4の肺癌である事が判明、この8月から入院(抗癌剤加療、手術不可能、余命不詳)する事になっていて、祖父の免許返納等の整理、運転が出来ない事から祖父母の足や手伝い諸々に母が毎日祖父母の家へ通っていて忙しかった為、中々わたしを夕飯に誘えなかったようだった。
母はわたしの精神状態を気にして、今は話さない方が良いと考え敢えて言わなかったそうで、それでも祖父が入院する前には話しておこうと、わたしを呼んだのだと話してくれた。

さすがにショックで不安になったが、ここでわたしの方が衰弱してはいけない、そんな状況だったら尚更自分がしっかりして元気にならないといけない、わたしは大丈夫だから心配しないでって示さなきゃいけないと思い、夕飯をしっかり食べて、翌日母と朝食を食べた後に祖父母に会いに行く事を決めて母と出掛けた。
久々に会って祖父母も喜んでくれているように伺えて嬉しかったが、祖父の笑顔が逆に悲しくて内心では、おじいさんどうなるの、良くなるの、帰ってくるのと不安な気持ちで一杯で、祖父と何を話せばいいのか分からなかったが(もちろん祖父の病気の話などには触れられなかった)自分が元気である事を伝えようと「体調も良くて元気でやってるよ、体重もけっこう増えたよ、早く会社に復帰してまた仕事頑張るよ」と話して、祖父母の家で昼食を食べさせてもらった。
畑の野菜で作ったおかずとご飯で特別なご馳走ではないが、たぶん祖父母の畑の野菜もこれで最後だと思うとわたしにとっては特別で「おばあさんが作ったおかず」だからか、普段は好まないご飯がとても美味しく感じ、心配させたくない、祖父母を安心させたいの一心で祖母の手料理を食べて、ご飯もおかわりした。
昼食後にも、クッキーや桃を切って出してくれたりと、沢山食べさせてもらった。
食後は畳の間でみんな横になりお昼寝をしたり談笑をしたり、ゆっくり過ごさせてもらった。

・お母様の家に泊まった
その日は自宅に帰るつもりだったが、母が珍しく「良かったら今日も一緒に夕飯食べよう」と言ってくれて、今までわたしを気遣って何も言わず、自分の仕事が終われば祖父母の所へ通い、さらに姪っ子2人(兄夫婦の娘で母にとっての孫)の面倒も見てたのかと思うと、母を一人にしたくなくて堪らない気持ちで一杯になり、その日も母の家に泊まって一緒に夕飯を食べた。

・体重を計らなくなった
沢山食べる日が続き体型にも変化を感じていて、恐らくこの一週間で1kg以上は体重が増えていると思うが、毎朝体重計に乗る事をやめたのではっきりした体重は分からない。

・低体重を維持する事で安心感を得ている事、なぜ痩せにしがみつくのか、体重に拘るのか、自分の本音と向き合い考えなければと思っていたが、それについては考えられていない。
それよりも、不健康な姿を家族に見せ続ける事、祖父にまた仕事を頑張っている姿を見せる事が出来ないのではという不安に、少しでも早く復職しなければと思っている。
復職は診断書を主治医に頼めばすぐにでも可能だとは思うが「しっかり回復した上での復職」が家族も会社も望んでいる事で、その方が自分の為でもあると理解しているので、元気に働き続けられる健康な心身にする為に、一番捕われている「体重」から離れる事、体重計に乗る事を控えて体重増加や体型の変化を意識せずに、自然な食欲に任せた食事を摂る事に努めようと考えている。
なぜ低体重に安心感を覚えるのか、自分の本音や病気と向き合う事については投げ出しているようにも思えるが、今はそれで良いと思っている。

今回のカウンセリング内容

特に相談したい事は有りません。
自分の事ばかりに臥せったり悩んだりしている間に、わたしに不安を与えまいと母が気遣って祖父の事を言わなかった事、一人で駆け回ってしんどい日々を過ごしていた事を知って、情けなく感じています。
祖父は母にとっては父親で、本当は母の方がずっと不安を感じているはずです。
わたしに出来る事は、家族を安心させる事、元気な姿を見せてあげる事しか無いです。
帰り際に祖母が「そんな体じゃおえん、元気になってしっかり働かんとおえん、今しか無いだけん」と言いました。
不謹慎な事を表したくはありませんが、祖父が生きてくれている間にそう成れるように、精一杯努力します。

「相談したことはない」とのことでしたが、今週は自分の気持ちの変化の整理を一緒にしました。その中で、先週会社と話し合った結果、今まで会社に対して疑心暗鬼な部分があったが、素直に会社側の意見を受け入れられることができたという変化を感じることができました。
カウンセリングを続けること半年。目に見えて、アイさんは他人の気持ちを考えることができるようになり、柔軟性が出て来て、丸くなったな〜と感じています。

次回の目標

  1. 次の診察まで体重計乗らない。
  2. 低体重を維持したい理由を考える
  3. 食生活の改善をはかる
    ⇨現在、夜にボリュームを持って来てしまっているので、自分のペースで少しずつ変えていくように伝えました。

タイトルとURLをコピーしました