vol.3:先取り不安をやめ、いいイメージをして一歩ふみだす

今回はアイさんの3回目の面談。

vol.1:休職中なのに体重を増やせない

vol.2:病気と共存するのではなく、完治させる

先週約束した経過報告はこちら。

約束1、毎日ケーキを食べていたのをやめる

→「ケーキの日」をもうけ、毎日食べていたのを2~3日おき程度にした。好きな物でも多少我慢することで、ご褒美感覚のように食べる事を楽しみの一つとするようになったようです。衝動的に食べてしまう人も多い中、自分で決めて実行され、それを習慣化できているのはいいことですよね。

約束2、買い物はカロリーなどを気にせず、食べたいものを食べる

→毎回という訳ではないが、以前に比べれば買い物に躊躇する時間は徐々に減り、食事内容も充実してきた様に感じているようです。

さらに、嬉しい報告もありました。

両親だけでなく友人にも電話や直接会って病気の事を話せたそうです。カミングアウトって勇気がいるのに、一歩前進ですね!そして、友人さんの反応は、一人として否定したり、気持ち悪がったりしなかったそう。そのことから、アイさんはもっと人を信じ心を許して、頼ったり甘えたりしても良いのだなと思えるようになったようです。

これを実感すると、「私が太っても痩せても、見放さないでいてくれる人がいる」という安心感を持てるようになり、体重を増やすことが怖くなくなることに繋がると思います。

本日の約束

約束1、お酒は一人で飲まない

お酒の勢い任せに、過食嘔吐をしてしまうことが週に2度ほどあったようです。ただ、一緒に飲んでた方と飲み終わった後に、一人でさらに飲んだことが嘔吐に繋がっていたようなので、「一人で追加してお酒を飲まない」ということを約束しました。

約束2、夕飯1食だったのを昼も食べるようにする

食の幅が広がったものの体重が減少傾向にあることに加え、日中、激しい空腹に食べる事を考えだすと食欲で頭が一杯になり、過食衝動が起こるが何とか我慢している、とのことだったので、体が飢餓状態にならないよう、昼にも栄養補給をしてもらうようにしました。ただ、「昼間に食べると過食衝動がきて、嘔吐をする恐れがある」とアイさんは心配されていました。以前、過食嘔吐をしていた時のことがフラッシュバックしてしまうのかな。

しかし、仮に勇気を出して昼ごはんを食べた結果、過食嘔吐してしまうことは仕方がありません。それよりも、昼ごはんを食べないままでいることの方が、病状を悪化させると思っています。

過食嘔吐をするかどうかは、やってみないとわかりません。挑戦して、失敗したら、そこから学び、次にいかせばいいだけです。

それよりかは、「昼に栄養補給して、心穏やかに午後を過ごせるいいイメージをするようにしましょう」と約束しました。

また、アイさんにとって新しい挑戦の1週間。カウンセリングを始めて3週間目に入りましたが、無理せず、でも着実に克服に向かっているように思えます。このまま一緒に職場復帰までこぎつけられればな、と思っています。

皆さんも、一歩踏み出してみませんか?怖いまま、恐れを抱いたまま、少しずつ挑戦して乗り越えていくしか、克服の道はありません。昨日と同じ今日を過ごしても、明日は何も変わりません。

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