カウンセリングを受けている一人、アイさんのケースを今まで12回に渡って内容を公開してきましたが、少しずつ前進されている様子が伺えます。(アイさんには了承を得ています)
今回はアイさんの13回目の面談。現在、低体重でドクターストップにより休職中。拒食、過食嘔吐を乗り越え、体重増加を少しずつ許しながら、なんと自力では生理が来ました。
現在、復職を早めたい自分と、認めない主治医の間で、悶々とする日々を送っていらっしゃいます
今までの歩み
前回の宿題「どういう自分になりたいかを考える」
アイさんの答え
わたしは自分の歪みを正し、病気を手放し、自分が楽しいと思う事に目を向け、手放した一つよりもずっと素敵な十や百のものを手に入れながら生きる、自由な自分になりたい。
⇨しかし、今週は栄養バランスをガチガチに考え、食へのこだわりが強くなってしまった
今回の相談内容「食事について考えるのが疲れたから固定食にしたい」
アイさんの相談
・先生から「食べるのは良い事だけど好きな物ばかりは良くない、デザート1個でどうしても我慢できないなら今は2個までなら良いけど、それ以上は良くない」と注意された。また「毎日食べた物を書いて来て、何をどれだけ食べてるのか次回から確認する」と指示された事を意識してしまい、食事の栄養素が気になり夕飯だけの買い物に「体に良い栄養があって自分が食べたいと思える物」と考え、1時間以上悩みながら店内をうろつく事がある。
・食事内容や制限に悩み、買い物に行っても「食べたい」より「食べても良い物」と考えてしまうので「食べよう」と思えず、おかずやスイーツや何を見ても「食べてはいけない」と思う様になり、何を食べれば良いのか、何が食べたいのかも分からなくなった。
「分からないから、何も食べたくない」と思う事もある。考えたくないから、夕飯も固定した方が良いかもしれないと考えている。
私の回答
問題を整理すると、
・先生は医者の考えとして、食事内容のアドバイスを求められたら、バランスの良い食事を進めるのは当たり前
・その上で、アイさんの食事がどんな状況下把握するために、次回の診察で食事日記の提出を求めている
⇨ここでアイさんは先生に現在の食生活をあれこれ言われるのが嫌だから、先生に文句を言わせないために「バランスの良い食事」をしようと試みる。
しかし、アイさんは完璧主義だから、バランスの良い食事をしようと思えば思うほど、食事にこだわりが出てきてしまった。(オルトレキシアに近い状態)
まず、なぜ先生によく思われたいのか。
「先生によく思われたい」という根底の思いがあるから、先生に文句を言わせないようなバランスの良い食事をしようとしてしまっている。
先生にどう思われようと、「自分の本当に食べたいものを食べることが、人間らしく、アイさんの幸せに繋がるのではないか?」という話をしました。
「自由な自分になりたい」と思うのであれば、なおさら誰かの視線を気にして生きることを治していく必要があると伝えました。
その他、
今の生活習慣があまり良くないのではと気になりだした。
先生に運動を許可されたので、その内容
などの相談に乗りました。
(運動に関しては、強迫的にこなしてしまう可能性があるので私は反対していたのですが、お医者様が軽くならいいと許可されたそうです)