「一人前は食べられる」拒食症

低体重から食べ始めて、

一人前食べられるようになった時、

 

一人前の食事ができるようになった。

これ以上、食事や体重を増やす意味はあるの?

 

という気持ちから、回復が進まない方がよくいます。

 

気持ちはめっちゃわかります。

だって、自分なりには「食べてるんですもの!」

 

では、そのような方に、7個の質問をさせてください。

7つの質問

□生理がありますか?

□家族と同じ食事を食べることができますか?

□食事は「好きなものを、好きなときに、我慢しない量」を楽しめていますか?

□健康になる目的が明確にありますか?

□どんな体重でも大丈夫と思えていますか?

□急に外食に誘われても、快く行くことができますか?

□食べることにこだわりがあることによって、生活に制限が出ていない。

 

ーーーーー

「No」が1つでもあった方は、もう少し心のケアが必要だと思います。

 

考え方によっては、

食事や体重を無理して増やす必要はないけれど、

「体重が増えても私は私」

と思えるようになることが、

心の回復=どんな自分でも受け入れられる心が育った状態

だとするのであれば、上記の質問にすべてYESと答えられる状態であるべきなんですよね。

 

拒食症は、食べられる・食べられないという表面的な病気ではありません。

痩せたい気持ちからくる病気です。

つまり、心が回復することが、拒食からの回復の基準です。

 

きっと、「No」があった人は

一人前食べられるけれど、

「これ以上体重が増えることは許せない」

「マイルールを変えることが怖い」

「食事にこだわる以上に、生活の中で夢中になれることがない」

という状態だと思います。

 

これは、まだまだ拒食の心があるという状態です。

 

この状態を突破するために

見直してほしい3つのヒントを紹介しますね。

1:制限する気持ちから失っているものを自覚する

2:マイルールは、反動で過食になりやすいということを知る

3:今の生活を一生続けられるか、自分に聞いてみる

 

1:制限する気持ちから失っているものを自覚する

マイルールによって、犠牲になっていることって実はたくさんありますよね。

例えば、

□許可食以外を食べると罪悪感に苦しむ

□体重計の数字や、行動量に合わせて食事内容を調整する

□学校や職場での食事が恥ずかしく、人前での食事を避ける

□カロリーのわからない手料理を食べられない

□空腹や満腹が分からず、食欲をコントロールできない

□食べ物で頭がいっぱいになり、目の前のことに集中できない

□運動する時間が増え、本来やりたいことが手に付かない

□友人との外食ができないため、人間関係を避ける

□楽しい時間を過ごすことより、痩せるための行動を優先する

 

普段はあまり問題意識がないかもしれませんが、

意外とあるはずです。

向き合いたくない問題だと思うけど、ぜひ一度、自覚するために書き出してみましょう。

 

2:マイルールは、反動で過食になりやすいということを知る

食事は健康体重になるまでに、できるだけマイルールをなくすことをお勧めします。

 

そうしないと、

「普段は質素な食事なのに、外食になるとジャンクに走る」

というような癖が身に付いてしまい、

結果的に拒食と過食を繰り返し、

気づいたら

「体は健康体。でも、心は拒食のまま」

という、「いちばん苦しい状態」に陥ってしまいます。

 

だから、低体重の間に

できるだけマイルールをなくしておくことをおすすめします。

きっと、マイルールをなくして、

ある程度いろんなものを一人前食べても

(過食気味にならない限り)

体重は右肩上がりにはならないと実感するはずです。

 

3:今の生活を一生続けられるか、自分に聞いてみる

今の生活を一生続けられますか?

今の生活を変えることができず、半年続いてしまったら、失うものは何ですか?

 

ちょっとドキドキする質問ですが、ぜひ胸に手を当てて、自分に聞いてみてくださいね。

 

まとめ

美意識や、食事のこだわりって人それぞれだから、

低体重のまま、マイルールがあるまま生きていくことを私は否定しません。

 

でも、この記事を最後まで読んでくださっているということは、

どこかで「変わりたい=治っていきたい」と思っているはずなんですよね。

だから、その健康になりたい声を私は応援したいなと思ってます。

 

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