回復者との比較で落ち込まなくていい理由

「回復した人と比較して落ち込みます」という声をときどきいただきます。

うんうん、回復する人を見ると、「自分は何も変われないダメな人…」ってあせっちゃいますよね。

しかし、まったく落ち込む必要はありません。
その理由を3つお伝えします。

(1)摂食障害の原因は人それぞれ

まず、摂食障害のきっかけはみなさん「ダイエット」である場合が多いのですが、そもそもの原因は、人それぞれなんですよね。

例えば「単に痩せて、きれいになりたい!」という理由が強い場合は、比較的早く治る傾向にあると思います。しかし、幼少期におった心の傷が深い場合、特にアダルトチルドレンを抱えている人は、そもそもの自尊心が低い可能性が高いです。その場合、まずは過去の傷を乗り越えて、自尊心が低くなる原因や考え方を分析して、それに対するアプローチが必要になります。

つまり、回復のためには、非常に時間がかかります。

そう言う意味でも、回復するスピードは抱えている問題に比例するので、比較する必要ってまったくないんですよね。

(2)治療に取り組み始めたタイミングが違う

以外にこれが一番大きな理由じゃないかな。

つまり、心の病には回復のステージというものがあります。

単純に考えて、「摂食障害なり始め・悪化する時期・回復期・寛解」と、人それぞれ置かれている状況は違います。

そして、治療に取り組み始めたタイミングが「なり始め」であれば、悪化する前に食い止めることができるので、比較的に早く治ります。

同様に、回復期や、寛解のステージの方も、最後の一押しで治ったりするものです。

しかし、悪化している時期の方というのは、そこから抜け出すために莫大な心のエネルギーが必要です。特に、低体重の方は、体重を回復させて、初めて心の治療が成り立つので、非常に時間がかかります。

そう言う意味でも、治療に取り組むタイミングと、その人の回復ステージは、人それぞれなので、そりゃ、早く治る人もいれば、時間が必要な人もいますよね。

(3)症状がありながらも回復していく

過食は過食しながら治っていきます。

つまり、回復の道のりというのは、摂食障害の症状がありながらも、社会生活を送れるようになることです。

そして、私が重視しているのは「社会生活が送れることです」。

だから、過食嘔吐の症状は変わらなくても、他にできることが増えていけば、それが回復だと思っています。ある意味、過食に頼りながら、回復していくのです。

つまり、回復した人は、できるようになった事実の裏でも、症状があることが多いです。でも、回復が進むにつれて、症状がある自分を否定しない考え方が身に付いている場合が多いので、症状の波によって、気持ちが左右されません。

その段階を経て、心から望む生活を手に入れることができ、気づいたら症状に頼らなくても生活できるようになった。というのが回復した姿だと私は思っています。

そう考えると、回復した人も、ちゃんと苦しんでます。

症状に気持ちが飲み込まれてはいないけれど、症状が出ているときは、確実に苦しんでいます。周りには見えていないだけで。

そういう意味で、単純に「回復しました!」という言葉の裏には、きちんと痛みも伴っているので、そこまでイメージすれば単に「羨ましい」という気持ちにはならないんじゃないかな^^

 

※当カウンセリング卒業生のインタビューに関して

私のカウンセリング卒業生のインタビューに関して言えば、私は「克服した彼女たちを讃えたい・努力が報われたと感じてほしい・公の場に出てくれる意思を尊重したい」と言う気持ちが強いです。

そのため、どうしても「良い変化」に焦点を当てて、あまり苦労話を表に出しません。

また、苦しい面を公にできない1番の理由は、抱えている問題が、第三者を伴う、非常に個人的な問題のケースが多く、赤裸々に語ることが難しいと言う側面もあります。彼女たちの匿名性も守りたいのでね。

だから、どうしても当たり障りのない表現になったり、良い変化に着目して話してしまう点は、ご了承ください!

 

余談ですが、この最終段階のステージにいる方というのは、なかなかSNSに出てきません。だって、症状よりも、自分の大切にしたい生活に夢中になっているから。そう言う意味でも、回復した人のインタビューは、とても価値のあるものだと私は感じています。

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