嘔吐が過食を招く
「嘔吐をした後に、胃の空いたスペースにまた詰め込む」
「嘔吐した後にお腹が空いて、また過食する」
という、過食嘔吐の無限ループにはまる方は多いのではないでしょうか?
嘔吐で体力を消耗し、経済的にも逼迫され、憂鬱さが増す。本当に嘔吐を覚えてしまうと、生き地獄のような日々ですよね。
過食を招くパターン6つを下の記事で紹介しましたが、その中で「嘔吐が過食を招く」ということについて、今日はお話ししたいと思います。
嘔吐が過食を招くメカニズム
本来入ってくるはずの栄養を吸収できず体が混乱
↓
少ない栄養だけでエネルギーを確保しようとする
↓
体は代謝機能を低下させ、低エネルギーで生きようとする
↓
過食嘔吐欲求が出たり、体重が増える
つまり、嘔吐は、次の過食を予約している状態。
過食を我慢するのではなく、まずは嘔吐を辞めれるようにならないと、いつまでたっても過食衝動はなくなりません。
嘔吐ができるとわかっているから過食をする
「嘔吐ができる」とわかっているから、過食をしてしまうことはありませんか?
例えば、普段は野菜やサラダチキンなどの許可食しか食べられないのに、嘔吐ができるとわかっているから、菓子パンや揚げ物などを買い込んで過食をしませんか?
もし、あなたが嘔吐ができない体だったら、ジャンクフードは怖くて食べられないはず。
人によって、「ジャンクフードを食べることが楽しみだから食べるけど、太るのが怖いから吐く」という方と、「とにかく吐きたいから、なんでも食べる」という方がいると思います。
いずれにせよ、嘔吐をするための過食をしている限り、いつまでたっても抜け出すことは難しいでしょう。
嘔吐を我慢する生活の工夫3つ
嘔吐をし始めた頃は「痩せるために」していたものが、そのうち過食嘔吐自体が生活の楽しみになり、長年過食嘔吐がやめられない方を多く見かけます。
そういう方は心の病気と言うより、過食嘔吐が生活の一部になっている「生活習慣」の問題になっているケースも多いのです。
毎日菓子パンなどを食べていたら、気づいたら食べてみたいものが増え、食べることが楽しみになり、食べている時=過食に快楽を感じているのではないでしょうか?
私も週末の仕事終わりの過食嘔吐が楽しみだった頃もあるので、気持ちはとてもわかります。ですが、過食嘔吐を生活から切り離す生活の工夫をしなければ、いつまでたっても辞めることができません。
1.買い置きは調味料だけ
会社員当時、一人暮らしをしていた私の家の冷蔵庫には調味料しか入ってませんでした。調味料といっても、醤油、ポン酢、ドレッシングくらい。
砂糖やマヨネーズ、バターなど過食嘔吐で使いそうなものは一切ありませんでした。
食パンやコーンフレークも買わず、お米は1食分ずつ冷凍し、その日のものはその日に必要なだけ買うようにしてました。
そのため、料理はほぼしませんでした。(おかげでガス台は2回くらいしか使いませんでした笑)
この方法は多少割高になっても、過食嘔吐にお金を突っ込むよりは割安だと思います。
2.過食嘔吐に火がつく誘いは断る
私は飲み会に行くと過食スイッチが入って、誰よりも飲んで誰よりも食べてしまいました。しかし、本気で過食嘔吐を治したかったのでスイッチの入りそうな飲み会はすべて断りました。
幸運にも、私の職場は飲み会がほぼなかったので仕事に影響が出ることはありませんでした。
どうしても飲み会をやりそうな時は自ら幹事になりヘルシー料理の店を選びました。
また、食べ放題の誘いもNG。女の子が大好きな自然食ビュッフェやデザートビュッフェはしばらく我慢しました。
3.ストレス発散方法を探す
私は仕事でむしゃくしゃしたり、恋愛で不安なことがあると、過食嘔吐で現実逃避するクセがありました。
何か趣味を探すこともありましたが、趣味を探すことがストレスになることもありました。(何に対しても熱中できないため)
そこで心がけたのが「自分が受け身になって楽しめるものを取り入れること」でした。
例えば、ハーブティーを飲みながら海外ドラマや映画を見て知見を広めたり、
海外ひとり旅が好きだったので、コーヒーを飲みながら旅行記ブログを読みあさったりしました。
また、近所の銭湯に行ったり、サウナに行くこともありました。
とにかく自分がリラックスできる環境で、自分の好きなことに没頭しまくりました。
「自分を癒す=ストレス発散」だと思うので、過食嘔吐に変わる自分を癒す方法を探してみてください。
嘔吐を覚えると摂食が治りにくい
吐けない過食より、吐ける過食の方が治療が長引くのは、過食の我慢に加えて、嘔吐の我慢が必要だから。
私も10年間摂食障害に苦しみましたが、その8年間は過食嘔吐の症状によって長引いてしました。
あの時、非嘔吐過食で太る自分を許し、過食しても嘔吐することを我慢できてたら。と克服する上で何度も思いました。
もしまだ、嘔吐の症状がない方は、絶対に嘔吐はやめてください。
麻薬のように、1度手を出すとやめられなくなります。