【質問】バランスよく＋炭水化物を食べても甘いものが食べたい
Instagramでゲリラ的に当事者の質問を集めています。
インスタのストーリーかYouTubeで抽選で解答していくので
よかったらご覧ください。
今回の質問は「現在回復期過食中で3食バランスよく＋炭水化物を食べても甘いものが無性に食べたくなります」という相談です。
また、他にも「一回の食事のおわりどころがわかりません。ご馳走様がなかなかできません。あればあるだけ食べてしまいます。低体重を長引かせた反動でしょうか、不安でいっぱいです。」
という相談も来ていたので、同じような回答になるので一緒に答えていきます。
【回答】７つの項目をチェックしてみよう！
そもそもの話、回復期過食というものは曖昧であり、厳密な定義がありません。
そして、低体重からの回復中の人に限らず、標準体重の方でも過食の症状がある人は基本的に「甘いもの」が食べたくなります。
ですので、回復期過食に限らず、摂食障害の影響で過食症状がある人すべてにむけて、7つの問いと共に解説します。
まず、７つの質問を自分にしてみてください。
１、生理は回復していますか？
２、食事量は足りていますか？
３、主食の量は足りてますか？
４、心を満たす食事ができていますか？
５、運動、嘔吐、下剤はゼロですか？
６、ストレスや疲労とうまく付き合えていますか？
４、本当の問題に向き合えていますか？
それぞれ解説していきますね。
3食食べているはずなのに、過食が止まらない原因７つ
１）体重・無月経
よく、「生理前は甘いものが食べたくなる」といいますよね。無月経の場合、ホルモンバランスの乱れから、食欲増加傾向になることが多いです。しかし、低体重の時期の食欲増加は、飢餓状態からの生理現象です。排出行動をせず健康体重まで回復し、生理も復活し、心のケアも怠らなければ過食はおさまります。（ただ、生理が回復したらピタッと止まるわけではなく、生理が回復しても食欲が数ヶ月落ち着かないこともよくあります。）
２）慢性的なエネルギー不足
過食衝動がある方のほとんどが、エネルギー不足が根本的な原因です。標準体重を大きくオーバーした人でも、食事をどこかセーブしている感覚があれば、体と心が飢餓状態になり過食欲求が起こります。なぜなら、体はエネルギー不足になると、「血糖値が上がり、エネルギーを補給できるもの」を本能的に求め、甘いものや油物に自然と手が伸びてしまうからです。
３）主食の量が足りない
バランスよく食べているつもりでも、「過食が止まりません」という方の食事内容を拝見すると、多くの場合は主食の量が足りていません。
もし、低体重の方であれば200g以上、標準体重の方でも150gくらい食べても大丈夫です。まずは自分自身の主食の量が足りているか見直しましょう。
４）心を満たす食事ができていない
バランスの良い食事を心がけすぎて、「本当に食べたいもの」を食べれていないと、過食欲求が増します。
例えば、調味料控えめな味気ない食事、油を控えめにした素食をしていると、食事の満足度が低くなります。
そして、本当に心から満足できる食事ができていないと、脳が喜びやすい甘く、脂肪分の多い食べ物を欲してしまいます。
５）代償行為（嘔吐・強迫的な運動・下剤など）がある
嘔吐やチューイング、下剤、強迫的な運動（生活の中で過度なマイルールがある）などの症状がある方は、それが過食の原因になっています。
そのため、過食を治したいのであれば、まずは食事内容を見直す前に、代償行為を止めることが先です。つまり、過食を我慢するのではなく、まずは代償行為を辞めましょう。なぜならば、代償行為が過食を予約しているようなものだからです。
６）ストレス・疲労過多
あれこれ思考しすぎな人（脳疲労）、過密スケジュールの人（体の疲労）は、心身のエネルギー不足につながり、過食欲求がわきやすくなります。
ここできちんと適切なエネルギー量を摂取できず、食事以外でストレスを発散する手段をとれないと、過食が習慣化してしまいます。この場合、食事を見直すと同時に、生活習慣の見直しが必須になります。
７）本当の問題に適切に向き合えていない
向き合いたくない、自分の嫌なところ、キャリア、進路、家族との関係。そのような問題に適切に向き合えていないとストレスを感じます。
ここでストレスをうまく予防したり、対処できていないと、ホルモンバランスの乱れから糖分や脂質を欲しやすくなります。
いかがだったでしょうか。簡単に解説してしまいましたが、いくつか当てはまるものがあったと思います。
まずはそこを見直し、できることから取り組んでいきましょう。
