運動が元々好き。どこからが強迫的な運動?

【質問】どこからが強迫的な運動?

Instagramでゲリラ的に当事者の質問を集めています。
インスタのストーリーかYouTubeで抽選で解答していくので
よかったらご覧ください。

今回の質問は「運動脅迫とはどのレベルの運動からですか?元から体を動かすことが好きなので、感覚がよくわかりません。バレエをしていたこともあり、どの程度が適度な運動なのか」という相談です。

【回答】運動量ではなく、心理面に着目しよう

私は文化部だったので、運動の習慣はありませんでしたが
クライアントさんの中にも
元々バレエをやっていたとか、運動部だったという子は
運動をやればやっただけいいという考えも根強く
運動強迫という感覚がない子も多いです。

まず、端的に回答をすると
摂食障害でいうところの「運動強迫」のラインの考え方は
運動量ではなく、心理面に着目しましょう。

つまり、毎日たった5分の筋トレでも
それがどんなに忙しくても強迫的にしてしまったり
やらない選択をした場合に罪悪感を感じているのであれば
それは強迫的な運動といえます。

つまり、体調や他の予定を優先して運動量を調整できるかどうかが大切です。

運動は本来、自分のコンディション、健康状態を整えるためのものです。

だから、「体重を減らすため」
「体型を変えるため」
「カロリーを消費するため」
というダイエット目的であること自体が危険なんですよね。

そのようなダイエット目的になってしまうと
自分の心が感じる「心地よさ」や
体が満たされる感覚を感じづらくなります。

その結果、
いくら体調が悪くても、
いくらスケジュールが詰まっていても、
いくら運動する必要のない低体重でも
運動せずにはいられなくなってしまいます。

だから、旅行とか、
急なスケジュール調整が苦手になり、
まるで生活が運動に乗っ取られてしまう状態になります。

みなさんの多くは
「消費カロリーが増えれば増えるほど痩せる」

と信じていると思います。

しかし、実は運動はやればやるだけ痩せるというのは嘘なんですよね。

ストレスを感じる運動は
ストレスホルモンの影響から代謝が悪くなって
運動しているのに逆に省エネ体質になってしまったり。

運動量に見合わない食事しか食べていなかったり
低体重なのに運動してしまうと
筋肉を壊してエネルギーを生み出してしまったり。

このような事実、皆さんご存知ですか?

だから、運動は食事をとってこそ
威力が発揮されるものですし、
低体重の方はそもそも体調を考慮すれば
痩せるため、消費するための運動をする必要がないどころか
ホルモンバランスを崩し、筋肉を壊し、
痩せる効果はほとんどありません。

ただ、苦しみだけを生むだけで
痩せもしなければ太りもしない
省エネモードの体をつくっているようなものなんです。

フィットネスクラブやジムでは
短期集中で体重を落とすために
食事制限と過度な運動メニューでアドバイスする人もいます。

しかし、それで逆に太ったり
食べることが余計に怖くなった、
摂食障害が悪化したというお話しも
クライアントさんからたくさん聴きます。

だから、まずはきちんと食事と運動の関係を勉強して
その上で今の自分には運動が必要かどうかみきわめましょう。

そして、運動をする目的が
痩せるためではなく、
自分のコンディションを整えるためにできているか
チェックしましょう。

難しいんですけど、
摂食障害の渦中にいる方は
「健康のために自分は運動が必要」
と思い込んでいる人もいます。

だから、どこかで誰か治療者に
客観的に心の状態を見てもらうこともおすすめします。

 

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