人間関係の「誤解」の原因は「投影・転移」にある

よくカウンセリングでは人間関係の相談をうけることがあります。

その際に注意して観察するのが「投影」と「転移」の現象です。

例えば、「あの人は私のことが嫌いだ」「上司は私のことを評価してくれない」などという感情は思い込みである場合が多いのです。

今日は投影と転移から、良好な人間関係を考えていきたいと思います。

投影・転移とは

では、投影と転移についてまず説明します。

・投影

例:(自分が怒っているのに)お母さんが怒っていると感じ「今怒っているでしょ?」と聞いてしまう
投影とは自分の感情を、自分ではなく、相手が持っていると思い込む心の働きです。

自分の中にある受け入れ難い感情を、自分が持っているのではなく他者が持っていると思いこみます。他者に転嫁することで、自分にとって好ましくない感情などを正当化します。

投影の一例

・好きな人が、自分を好きだと思いこむ
・彼氏に対して気持ちがさめると、彼氏も自分に対して冷めていると感じる
・同期にライバル視されている(自分がライバル意識を持っている)
・友達に嫌われていると思い込む(自分自身が友達に対して苦手意識を持っている)
・上司が自分を評価してくれない(自分自身が自分を評価していない)

つまり、人間関係で悩む人の多くは投影によって、相手の感情を誤解して難しくしていることがあるのです。
例えば「相手に怒られているのではないか」と思ったら、まずは「自分自身が劣等感や欲求不満を抱えているのではないか」などと、振り返ってみましょう。そこに、悩みを解決するヒントが隠れているはずです。

・転移

例:治療者を母親と重ね、甘えてしまう

転移とは、過去の記憶やトラウマを、別の相手に重ねて見ることをいいます。よく治療やカウンセリングを進めていくと、患者さんが治療者に対して抱く、ある種の感情もそれにあたります。つまり、治療者に対して、過去のトラウマを重ねて怒りや不安をぶつけてくることがあります。例えば治療者に母親役を求めてサービス異常に甘えてしまう場合もこれにあたります。

例えば
・もっと私のことをわかってほしい
・もっと心配してほしい
・どうして自分のことをわかってくれないんだろう

などの気持ちをぶつけてくることがあります。

また、治療者以外にも「父親に対するイライラを、上司に重ねて上司に苦手意識を持つ」という場合もあります。

 

転移が起こった場合は、その感情を責めるのではなく

「なぜその感情が出てきたのか」
「その感情は、過去、誰に向けられた感情と同じか」

などをカウンセリング の場で分析することが大切です。

 

投影・転移は「自分自身の無意識」の現れといわれており、心理療法の現場では「投影法」などを用いてカウンセリングを行うことがあります。

人間関係を円滑にするコツ

では、この投影・転移を実際の人間関係に生かしてみましょう。

例えば、母親が自分に対して否定する感情をもっているように感じたら、自分自身に5つの質問を質問してみましょう。

・自分は母親に対して苦手意識がないか
・自分に対して劣等感はないか
・その感情は、過去の経験のどんなことがトラウマになっているのか
・客観的にみて母親は自分のことをどう思っているかファクトチェックする
・自分自身が母親との関係を今後どうしたいか

この質問をするだけで、自分の感情を客観的にみえてきませんか?

 

 

人間関係で誤解が起きていると感じたら、相手を疑うのではなく、まず自分の感情をチェックしてみましょう。

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