体型への感じ方の歪みはどうすれば治るのか
▼症状
食べないといけないということは分かって三食しっかり食べるようになった。しかし、食べる前は食べたくないという気持ちから、気持ち悪くなってしまう。食べるときはとことん食べておかわりもたくさんしてしまう。ご飯も毎食200グラム。食べた後に罪悪感&お腹のぽっこり感が嫌になる。
イライラや不安が募り、涙が止まらなくなったり、腰痛や肩こりに悩む。不眠もある。便秘も少し。
細い方が可愛いという気持ちもなくならず、体型の変化に悩んでしまう。
▼質問
1、回復期にイライラしたりしてしまうのはどうすれば良いのか。
2、体型への感じ方の歪みはどうすれば治るのか。
3、毎食どれくらい食べても大丈夫なのかがわかりません。そして、一番の悩みは家族に自分のようになってほしくないという気持ちもありますが、妹の食べる量が気になり、自分よりとてもカロリーも量も少ないので、いつか自分のようになってしまうのではないか、自分より少ないと不安&イライラしてしまうことをどうすればいいか聞きたいです。
4、また、食べた後の胃の苦しさやぽっこりお腹の気になることもどうすれば認められるのか教えてください!
今回は2番目の質問の「体型への感じ方の歪みはどうすれば治るのか」についてお答えしようと思います。
痩せたい理由を考える
あなたの理想とする体型はどんなものなのでしょうか?拒食症でやせ細った体の方?それともモデルさん?女優さん?
なぜ、痩せた体型になりたいのでしょうか?みんなから褒められたいから?自信をつけたいから?
痩せた体を手にすることで、どんないいことがあると思いますか?彼氏ができる?細身の服が着られる?
あなたはなぜ、そんなに痩せにこだわるのでしょうか?
歪んだボディイメージは、健康体重になるにつれて受け入れられる
おそらく、今のあなたは上記のような状態かもしれません。
本当は入院間近の体重なのに、周りの人よりも太っていると感じたり。0.1kg増加しただけで、一喜一憂したり。理想より1kg多いだけで外に出られなかったり。
体重計に何度も乗って体重を確認し、何度も鏡を見て体型を確認し、それでも太っていると感じる。
そんな摂食障害の方の歪んだボディイメージですが、体重増加とともに徐々に適切な考え方になっていきます。
ポイントは、痩せたままでは歪んだボディイメージってなかなか変えられないということ。
つまり、自分の体重が増え、徐々に体が健康体になる姿を受け入れられるようになるにつれ、「これ、案外普通の体型じゃない?」と考え方が変わってきます。
自分が痩せすぎていないことを受け入れられると、徐々に理想のボディイメージも緩んできます。
そういう意味でも、「痩せたまま克服したい」というのは難しいのです。
また、自分の体重が増えても、「痩せていることよりも体型に縛られずに生活できる方が幸せだ」と感じられることが増えるにつれ、「痩せている必要はない」と感じられるようになります。そのためにも、摂食障害の克服には、「体重や体型以外で自分の幸せだと感じることを探す」ことが大切になります。
痩せに憧れる環境に背を向ける
また、歪んだボディイメージを補強する環境から、背を向けることも大切です。
つまり、痩せたモデルさんばかりネットで検索したり、SNSで低体重の方の体型ばかり目で追ったり、Twitterで摂食障害の方ばかりと仲良くしたり。
人間は社会的な生き物なので、環境に左右されやすい性質があります。だからこそ、生活している中で、ダイエットや痩せている人の情報に触れる時間をできるだけ減らすことも大切でしょう。
SNSによって理想体重が低くなるという話は下記の記事に書いてあります。
▼そのほかの質問について、下記の記事を参考にしてみてください。