お金を使う罪悪感から解放される考え方

「お金が減ることが怖いです」

「お金を使うことに罪悪感を感じます」

摂食障害のカウンセリングをしていると、そのようなお金の相談を受けることも多いです。

私もお金の考え方はかなりシビアで、克服した後も「ケチ」な自分がいました。
特に学生時代は電車代をうかせるために歩いたし、ランチも1000円以上、飲み会も3000円以上のお店は躊躇していました。
しかし、克服の過程で根は倹約家気質でありながらも、ドカンと使うときは海外旅行などに数十万使えるようにもなりました。

必ずしも節約思考が悪いわけではなく、不必要なものを買わなかったり、節約することでお金を本当に使いたいことに有意義に使えることは生きる上のスキルです。

ただ、「お金を使うことに罪悪感を感じること」が、ストレスになることが不健康ですよね。

だから、お金を「楽しく・ポジティブに」使えるように、少しずつ節約思考を緩和していきたいですね。

節約思考の原因を考える

摂食障害さん、とくに拒食傾向が強い人は特に節約思考が強いです。
その原因は大きく分けて三つ。

①低体重によって生命の危機感を感じ、エネルギーを溜め込もうとする防衛反応が働き、それが「お金を溜め込もう」という思考につながる

②自分は存在価値がないので、お金を使う価値がないと思っている

③家族の影響

つまり、ただの「ケチ」ではなく、体と心の状態と周囲の環境の影響が大きいんだよね。

そして、摂食障害になるとカロリー計算や体重と同じように「数字を減らせば減らしただけ安心できる」という考えに陥りやすいんですよね。

そして、節約思考の人の最大の特徴は「目先の損得勘定で動きやすい」という点。
だから、何事も「買った後の生活の満足感<安く買えて得した満足感」を求めやすいです。
想像してみてほしいのだけど、自分が本当に欲しいものを変えた時の満足感って、持続しやすいと思いませんか?^^

私はこれに気づいてから、100キンで食器を買わずに自分の好きな北欧ブランドのものを買うようにしたり、少し高くてもお気に入りの照明器具を買って、自分の好きなものに囲まれる生活を心がけてます。

節約思考を緩和する5つのコツ

・節約するデメリットを知る

・貯蓄額と使っていい額をわける

・楽しさ・学び・品質に投資する思考を持つ

・お金を使う人には幸せが入ってくる

・若いうちは、経験に投資する意識をもつ

 

1、節約するデメリットを知る

みなさんは、節約思考(ケチ)なことでどんなメリットとデメリットを感じているかな?

よく言われる5つのデメリットを紹介します。

・ケチで性格が悪いと思われやすい
・ドライな印象を持たれやすい
・セール品などで結局無駄買いをしてしまう
・ものを捨てられない
・お金で得られる心地よさや満足感を優先できない

あらためて考えると、節約ってあまりいいイメージをしづらいものですよね。

2、貯蓄額と使っていい額をわける

節約思考の人は、逆に言えば「何でもかんでも節約してしまい、お金の管理が苦手」とも言えます。
節約しているんだからお金の管理は得意でしょ?と思うかもしれませんが、使えるお金なのに使えないというのは逆にお金の管理ができていないといえます。

そういう場合には、あらかじめ貯金額と使っていい額を分けておく考えをしてみましょう。

例えば、「月に1万円は貯蓄に回し、あとは自由に使ってもいい」と決めるなど、自分なりのルールを決めることで必要以上の節約はしなくなります。

3、楽しさ・学び・品質に投資する思考を持つ

お金って、貯めることや節約することもいいけれど、「自分に投資をする」「時間をお金で買う」「心を満足させる」という考え方も、賢い考えだと思います。
例えば、品質の良いものを買えば最終的には得なこともありますよね。(パソコンや洋服もスペックがいいものを買えば耐久性があり、長く使えますしね)

4、お金を使う人には幸せが入ってくる

不思議な話ですが、人にお金を使うようになると、本当にプラス方向に動き出します。

例えば、
・太っ腹なイメージから大らかな人だと思われる
・プレゼントをあげたら、倍以上になって返ってくる
・他者にお金や時間を使ってあげると、親しくなれる

また、将来的には、後輩に慕われて出世したり、異性に使うことでイメージがアップして結婚できたりなどもありますよね。
目先のお金よりも、人が付いてくるメリットが大きいことも理解しておきましょう!

5、若いうちは、経験に投資する意識をもつ

お金を持っている人は誰でも口をそろえて言うことは「お金はできるだけ若いうちに使ったほうがいい」ということです。
つまり、学びや経験に「投資する」と、自分を大きく成長させ、人生の肥やしになります。
普通に考えればわかると思いますが、歳をとってからできることと、若い時にできることって、明らかに若い時にできることのほうが多いですよね。
勉強も、恋愛も、アクティビティも、スポーツも、娯楽も、若いときのほうが思いっきり楽しめます。

だから、ブランド物などの「もの」にお金を使うのではなく「経験」にお金を使うのはどうでしょう?
私も、洋服はセールの時にしか買わなかったし、不必要な飲み会の誘いは断りました。
しかし、貯めたお金で30カ国の旅をしました。それは私を大きく成長させる経験でした。
では、質問です。

若いうちに、自分に投資したいことはどんなことがありますか?
イメージを膨らませてみましょう!それらが、回復のヒントにもなるはずです。

 

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