相手が思い通りに動いてくれないストレス

「上司に好かれたいけど、気に入ってもらえない」
「お母さんが自分の希望通りに行動してくれない」
「彼氏からの連絡を待っているのに、なかなか返信がこない」

こんなふうに、他人が自分の思い通りに動かないときに、腹を立ててしまうことはありませんか?

今回は「他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる」というお話をします。

他人を変えようとする前に、まず自分が変わる必要がある

精神科医エリック・バーンは「他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる。」という有名な言葉を残しています。

つまり、他人を変えようとする前に、まず自分が変わる必要があるということを示してくれました。

変えられるもの

・自分の考え方
・自分の行動
・未来

変えられないもの

・他人の考え方
・他人の行動
・過去

まず、もうみなさんもご存知だと思いますが、コミュニケーションの前提として、相手を変えることはできません。

相手の気持ちをコントロールすることは一番難しいことです。

相手を変えようとエネルギーを注いでも、人間関係が悪化したり、自分のストレスが増加するだけなんですよね。

だからこそ、まずは自分が変わることが大切なのです。

自分自身の考え方を変えることで、自分の行動が変わり、相手の言動が変わり、相手の言動に対して、感じる自分の心が変わってきます。

私もついついだらしない夫に代わってほしくて、「靴下は洗濯機に入れて」とか「家族みんなで過ごしている時は、スマホ見ないで」とか口を酸っぱく言ってしまいますが、そうやってお願いしてもやってくれないほどにストレスが溜まるので、私も「自分が変わらなきゃな〜」と思います。ただ、理論としてわかっていても、相手の考え方に明らかに落ち度がある場合はあきらめきれずに、相手に変化してもらうことを期待してしまうものなんですけどね。はい、私も日々闘ってます。

ただ、家族に対しては期待しますが、過剰適応に関しては割とドライにするようにしてます。

もし、どうしてもソリが合わない人とは、無理に自分の心を変えようとせず、程よい距離感で関係を続けた方が無難なこともありますしね。

例えば、職場や学校などで、どうしてもその人と関わらなければならない時は、意見をぶつけ合うのではなく、まずはその人の意見を受け止めること

これは自分が折れるということではなく「こういう考え方をする方もいるんだ」と、事実を事実として認めることです。

そして、自分自身が考え方を一歩先に進めて、その人とどういう風に関わったら自分も居心地がいいのか考えて接するようにこころがけています。(時には「ん?」と反発したくなることもありますが、反発するエネルギーももったいないので、受け流すことも一つの方法です)

他人を変えたい=未来を変えたい

「他人を変えたい」という場面に出くわす場面というのは、「今の現状をもっと良くしたい」「自分の未来を変えたい」という時がほとんどです。つまり、相手が問題なのではなく、自分自身になにか課題を感じている時が多いものです。(もちろん、いじめやパワハラ、不倫など理不尽なケースは除きます)

厳しい見方をすれば、自分の現状の不満を、周りの人のせいにしていませんか?

自分の未来を変えたいがために、相手を変えようとしていませんか?

 

ただ、見方をかえれば、自分自身が成長するチャンスです。
自分自身の考え方をアップデートする機会に恵まれているということです。

まずは自分がどういうふうに考えたら楽になるのかを考えてみましょう。

そして、新しい考え方をとりいれ、小さく行動を変えていくことを積み重ねていけるといいですね。

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