こじれた人間関係の修復方法

考え始めると、なぜか心がざわついてしまう。

そんな人間関係に心当たりはありませんか?

 

そんなふうに思い出す人間関係は、「こじれた」と感じるものであることが多いように感じます。

 

心のざわつきを無くすために乗り越えたい、コンタクトを取りたい。でも、

 

もう手遅れだ

こちらから連絡をとって拒絶されたら、最悪な気持ちになりそう

「連絡しないで」と言われたから、私からはコンタクトできない

 

などの言い訳が心のストッパーになっていることでしょう。

 

今回はこの「こじれた関係の乗り越え方」について解説します。

こじれた関係を見直す

ひとつ忘れてはならないのは、関係が拗れたのは「その時」だったのであり、今は状況が変わっています。

もしかしたら相手は、内心では「引き止めて欲しい」と思っているかもしれませんし、関係が拗れたことを後悔しているかもしれません。

 

だからと言って、あなたから動くことには躊躇いがありますよね。

しかし、精神的に強くて柔軟な人間の方が、たとえ不本意であっても行動できるのです。

つまり、相手から拒絶されるリスクを乗り越えた行動を起こせることは、尊いのです。

 

(※行動する前に、拒絶された時の心の持ち方を決めておくと、後悔せずにすみます。これはまた後述します)

 

もし、あなたが相手との関係を、もう一度考え直したいと思うのであれば、これから解説する方法を試してみませんか。

【1】相手への心のうちを書き出す

相手に対して自分が何を思い、何を期待し、何を申し訳なく思っているのか。

それをすべて「手紙」の形にして、書き出しましょう。

 

【2】手紙を誰かに聞いてもらう

親しい人や心理士に頼んで、手紙を読んでもらいましょう。

 

【3】相手に言って欲しいことを見つける

このワークのポイントは、「相手に対する自分の願いを掘り起こす」ことにあります。

 

あなたはその人に何を伝えたいのでしょうか。

相手から何を聞きたいのでしょうか。

あなたはどんなことを期待していたのでしょうか。

なぜ相手を手放せないのでしょうか。

手放してみたらどんな気持ちになるでしょうか。

 

それらを考えると、相手に対する自分の願いを言語化することがでいます。

 

【4】ざわつきのなかの「怒り」に目を向ける

【3】の相手への願いを考えると同時に、沸き起こるのが「怒り」です。

私は裏切られた

私は酷い扱いをされた

もっと大切にされたかった

 

など、心のどこかに今まで自覚できなかった怒りがないかチェックしてみましょう。

 

【5】自分自身が傷ついたことを認める

【4】の怒りの語尾に「私は傷ついた」をいれてみましょう。

 

私は裏切られて、傷ついた

私は酷い扱いをされた、傷ついた

もっと大切にされたかったのに、されなくて私は傷ついた

 

つまり、あなたは相手の対応に、傷ついていたのです。

それを認め、傷ついた心を乗り越えることが大切です。

 

そして、この傷ついた心を乗り越えることが

逆境はあなたを強くします。

この傷を乗り越えられた時、あなたは自分を誇らしく思うはずです。

 

【6】客観的に俯瞰し、別の解釈を考えてみる

【5】までは、あなたの視点です。

もし、気持ちが落ち着いているのであれば、相手の立場に立って、あなたが傷つかなければならなかった背景を想像してみましょう。

 

その時のポイントは、「相手も何かしらの事情を抱えていた」という考え方です。

例えば、仕事が忙しかった、お金に余裕がなかった、気持ちが落ち込んでいたなど。

 

誰かと衝突した時、私たちは相手の言動を実際よりも悪く解釈する癖があります。

そのような考え方の癖が、あなたの不安を強化していなかったかをもう一度考え直しましょう。

 

このような考えを巡らせておくことが、相手と向き合ったときに傷つくことを防ぐことにつながります。

 

【7】相手に気持ちを伝えたかったら、伝えてみる

まず、コンタクトをとってみましょう。

そして、二人で話し合える時間をつくってみてください。

できれば対面がいいでしょう。

 

お互いの気持ちを素直に話せるような雰囲気に持っていくことが大切です。

そのための切り口は、自分から切り出すことです。

 

例えば、世間話や近況報告などをして場が温まったタイミングで「私はあのときね、」と語ってみましょう。

そのときに怒りをぶつけるのではなく「こういう解釈をしたせいで、私は傷ついた」という伝え方をするのがいいかもしれません。

 

【8】完璧に関係を修復しようと思わない

相手と腹を割って話をすると、受け入れ難い話をきくこともあるかもしれません。

また、相手が向き合ってくれない場合もあります。

 

しかし、人間は100パーセント分かり合えない人間です。

わかりあうことよりも、向かい合った事実に価値があります。

 

人はそれぞれ、必要なときに、必要な人に出逢います。

 

今向き合えたのも、ひとつのタイミングです。

 

しかし、話し合っても分かり合えないと思ったのであれば、あの頃は同じステージで生活していたけれど、時間が経ち、お互い別のステージに立っているということなのでしょう。

 

ここまで話せば、いったん過去の気持ちに決着をつけ、あの頃の気持ちに上書き保存ができたはずです。

 

そして、心の傷には、乗り越えるための時間が必要です。

今すぐに気持ちがすっきりしないもどかしさもあるかもしれませんが、「いったん待つ」という選択をとり、相手の語った事実を徐々に受け入れていきましょう。

 

【9】相手と関係を「気持ちよく終わらせる」という選択

最後に。「相手と関係を終わらす」という選択を取ってもいいというお話をします。

 

例えば、

相手と一緒にいてもリラックスできない

相手の悩み事を聞いていると憂鬱になる

相手と一緒にいても退屈になる

相手からの期待に違和感を感じる

 

という場合、きちんとお別れすることが大切です。

 

それは実際に「さよなら」と言う必要はありません。

自分の中で相手に対し「さよなら」と伝えればOK。

 

その際に大切なのが「ありがとう」で終わらせることです。

気持ちよく関係を終わらせるためには、相手を憎む自分を許し、相手と距離を置く覚悟をし、相手との関係にけじめをつけることです。

しかし、相手に傷つけられた場合は、なかなかそうは思えないと思うので、そう思えるまでにはかなり時間が必要です。

まずは心のケアをし、記憶を整理することから始めてみませんか。

 

参考にした文献

 

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