過食したらどうしよう?が過食につながる

過食に悩むクライアントさんとお話ししていて

「過食しない方法を知りたい」

「また過食してしまうことが怖い」

「もう、絶対に過食したくない」

 

という話になりました。

 

でも、私の答えは

過食をしない方法はない。

 

「過食になったらどうしよう」

ではなく

「過食になっても大丈夫」

と思えるようになることが大切。

 

「過食を絶対にしない」

と決めるのではなく、

「過食につながる原因を知っている」

「過食をしてしまっても気持ちを切り替える方法を知っている」

「過食してしまっても、戻れる日常がある」

ということがよっぽど大切です。

 

今日はその話をもう少し詳しく解説します。

 

「過食を絶対にしない」と決めても、過食するのが過食症

 

「過食を絶対にしたくない」

と自分に誓っても、

意思に反してしてしまうのが過食症ですよね。

 

どこかでお話ししようと思うのですが、

過食症は人間の習性的に意思ではやめられません。

その理由は、簡単に説明すると…

・理由1:過食は依存症と同じような状態

・理由2:本能的に、現状維持を好む(現状維持バイアス)

・理由3:未来のご褒美より、今の快楽を選ぶ(現在志向バイアス)

・理由4:ダメと思うほど、逆のことをしたくなる(リアクタンス)

・理由5:習慣を変えるには時間がかかる

5つの理由をまとめると、人間の行動は90%以上が無意識に行われていると言われています。

そして、人の行動は意思の力よりも、周りの環境に影響をうけると言われています。

このことから、習慣を変えるために大切なのは「過食しない環境づくり」です。つまり、過食は意思で治らないなら、過食につながらない環境を整備することが大切になります。

 

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過食の原因1|過食を怖がる気持ち

いつもお話ししますが、
過食の原因はストレスです。

不安や緊張感もストレスの一つです。

 

そう考えると、

「過食をしたらどうしよう」と

過食を怖がる気持ちが、緊張感をうみ、過食を呼ぶ

とも言えるんですよね。

 

だから、

過食しないかどうかビクビク生活するのではなく、

過食しても大丈夫。

だから、過食は怖くない。

と思えると

生活の中の緊張感やストレスの感じ方が変わってきます。

 

つまり、不安ではなくて

安心感を持って生活すること

過食を防ぐことにつながります。

 

過食の原因2|過食=ダメなことという意識

過食を克服する上で大切なのは、

過食を予防することです。

 

過食=ダメなことと思わないこと

過食予防には大切です。

 

過食=ダメなこと

と思うから、過食することを恐れたり

過食する自分を責めて

自己否定的な考えが強くなって

自己肯定感もどんどん下がっていくんですよね。

 

つまり、過食=ダメ

と思うほど、ストレスの溜まりやすい状態になります。

 

過食の原因3|ストレスの溜まる生活

 

過食は「ストレスのサイン」

「頑張りすぎのサイン」です。

 

過食する自分を「ダメ」だと思わずに

「自分は無理して頑張りやすいタイプだ」と認識して

ときどき自分に「頑張りすぎていないかな?」と

気にかけてあげる意識をもてるといいかな。

 

そして、ストレスのたまる生活を見直しましょう。

ストレスとは、「無理・我慢・根性」と相性がいいです。

 

つまり、無理して我慢して根気強く頑張りすぎるとストレスを感じ、過食につながりやすくなります。

 

だから、自分の日常の中で「ストレス」になっている行動を見直すことが、過食予防のために一番大切です。

 

例えば

仕事を必要以上に頑張りすぎる
運動をやりすぎる
人付き合いを頑張りすぎる

などの傾向があれば、少し理想を下げましょう。

 

その一方で、自分が穏やかになれる時間を多く持てるようにしましょう。

 

このように、自分なりの

「ストレスの溜まらない生活」を見つけられると

安心感を持って生活できるようになります。

 

過食後の対処法|気持ちの切り替え方法を過去から学ぶ

摂食障害が治った状態とは、

「食べすぎても、生活が振り回されなくなること」だと私は考えています。

 

だから、回復の過程でも「過食しても、いつも通りの生活をする」という心がけが大切です。

 

つまり、過食した後に、「気持ちを切り替えて」いつもの生活に戻っていくことが大切です。

そのためには

①気持ちを切り替える方法を知っておく

②穏やかに、それなりに過ごせる生活をつくっておく

この2つが大切になります。

 

気持ちを切り替える方法は、過去の過食にヒントがあります。

過去に過食をしたことがある人は、

かならず過食をやめた瞬間があるはずです。

そのときから、今この瞬間まで食べ続けている人はいませんから。

 

そのとき、どんなふうな行動をしたら過食を終わらせることができたのか。

どんな行動をしたら眠りにつくことができたのか。

 

そこに気持ちを切り替えるヒントがあるはずです。

 

「自分がどんなことをすれば楽しいとか、穏やかになれるか、気持ちを切り替えるか」を知っておくと、

「とりあえずそれをやってみるか」という気持ちにもっていきやすくなります。

人は行動するうちに気持ちも変わりますから。とりあえず何か10分やってみれそうなことを普段から用意しておくことをおすすめします。

 

そして、それがいくつも束ねたものが「穏やかに過ごせる日常」だと思います。

まずは規則正しい生活を基盤に、無理しない、我慢しない、頑張りすぎない生活を見つけていきましょう。

 

まとめ

過食を予防するために必要なのは

過食してしまう自分をダメだと思わず、受け入れ
日常に戻っていく方法を自分の経験から知っている。
だから、大丈夫。

という安心感です。



つまり、いかに「自分の生活をつくれているか」が鍵になるんだよね。

 

よく、「過食しても大丈夫」を

「過食しても太らないから大丈夫」

と勘違いして、

 

「過食しても、元に戻せる方法を知っている」

「過食しても大丈夫なくらい、体重を減らしておけばいい」

 

と考える人がいますが、それは本質ではないかな〜と思います。

 

 

私が「過食しても大丈夫」と思う安心感というのは

「体型体重より、大切にしたい生活がある」

という感覚なんだよね。

 

そんな、好きだと思える、愛せる、信じられる生活は

体重や体型、食事に振り回されない時間を伸ばしていく意識で過ごすこと

で得られると思います。

 

だから、少しずつ、痩せること、食べること以外で満たされる練習をしていきましょう!

 

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