心が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
この言葉は、幸福を説いた哲学者「ウィリアム・ジェームス」のもの。
特に、第一段階である「心が変われば、行動が変わる。」が一番大切。
よく、カウンセラーさんの中でも「さぁ、まずは行動しましょう!」と伝えてらっしゃる方がいますが、私はそれはただ不安をあおるだけだと感じています。
確かに、心がある程度回復していたり、心が疲れていない状態であれば、まずは行動することで、目の前の世界が開けることもあります。
しかし、摂食障害の方は心が疲れている状態。
「克服するための行動をしたいのに、なぜだかできなくて困っている」という状態です。
本当は克服するために、嘔吐をやめたいし、過食もやめたいし、体重計に乗るのをやめたい。でも、できない。そこでさらに「自分は意志が弱いんじゃないか」とせめて、症状が悪化している方も多くいます。
摂食障害の方は 不安があるから、過食や嘔吐、体重に執着する行動をしています。
不安があるから、痩せに執着することで安心し、それを手放せないから、改善するための行動を自然ととれないのです。
行動を変えたくても変えられない。それは、きっと心が決まらないから。まずは心のケアをして、心の回復をみながら、行動をうながしていくほうが、結果的に前進するスピードが早いと私は考えています。そして、心が変われば、行動まで変わったというケースを何度も見てきました。
行動したくても、できなくて困っている方。まずはカウンセラーのもとで、心の回復につとめることが一番大切だと思っています。