水分をとるのが怖い
拒食症の患者さんの中には、カロリーよりも水分量が怖いと感じている方も多いようです。
私は27kgだったときでも、水はガブガブ飲んでました。
ちなみに、私は27kgだった頃、毎日2リットルは水分をとっていました。私の場合は、カロリー信者だったので、ゼロカロリーの水分は太らないと信じていました。(今思うと、せめて水分を取れていたことが命を落とすことに繋がらなかったのだろうと思います)
水は脂肪にはならない
結論から言うと、水はカロリーがないので太りません。水を飲むと確かに体の中に、一時的に水が溜まるので体重は増えますが、飲んだぶんはきちんと排泄されます。
それが脂肪になるってことはありません。
逆に、水分不足だと太りやすくなりますので、その理由も説明します。
水分が足りないと、太りやすくなる
1、新陳代謝が悪くなる
まず、水分が不足すると人間の体は、新陳代謝が悪くなります。よって、水分を必要なだけ取らないと、余分な水を溜め込みやすくなります。脂肪の燃焼効率が悪くなったりします。
水分のとりすぎよりも、不足した状態の方がむくみやすく、ときには太ったように見えてしまうこともあるそうです。
2、脂肪の燃焼効率を下げる
脂肪は分解される過程で「加水分解」が行われているのはご存知ですか?水分が足りないと脂肪が分解されずに代謝悪化につながってしまいます。
老廃物は水分によって、体の外に排泄されるので、洗い流す水がなければ溜まるのは当然のことですよね。
水不足のその他の弊害
それでは、太りやすくなる以外に、水分不足による体への影響はあるのでしょうか。
まず、「人間の身体の60%は水でできている」と言われています。
そのため、体内の水分が減ると、様々な健康被害が出るようになります。
減少率 | 症状 |
2% | 喉の乾き |
3% | 強い喉の渇き、食欲不振、ぼーっとする |
4% | イライラする、体温の上昇、だるさ、尿が濃く量が減少、皮膚が赤くなる |
5% | 頭痛、ほてり |
8~10% | けいれん、ふるえ、めまい |
20% | 尿がでない、生命活動の停止 |
10%以上の水分が失われると最悪の場合、死に至ることもあります。
最後にまとめると、水分不足は、脱水になって熱中症を起こすだけでなく
- 代謝が悪くなり身体の脂肪燃焼がしにくくなる
- 便秘になる
- 老廃物が排出されなくなり肌荒れになる
- 血液中の塩分濃度が高くなり、むくみがとれない
などの影響があるようです。
ダイエット中だからといって、水を控えるのは美しさを損なう要因に。
何度も言いますが、水分摂取は一時的に体重は増えても、代謝機能さえ正常であれば、摂取した水分は排出されます。
ではどのくらい飲んだらいいのでしょうか?
適切な水の飲み方
1日の適切な水分摂取量についてお伝えします。
諸説あり、情報によっては「水太り」や「水は飲みすぎないほうがいい」とも言われています。
そのなかでよく言われているのが、体重1kgに対し35mlで計算する方法。
(30歳以下の方は40mlで計算することをおすすめします)
例えば50kgであれば、30歳以下は2000ml、30歳以上であれば1750mlが目安量でしょう。(しかし、低体重の方はこれでは足りないので、20~30kg台の方は標準体重を目安にした方がいいでしょう。)
また、飲み方のポイントとしては、一度にガブガブ飲まず、こまめに水分を摂取し、カロリーのないものを選ぶといいそうです。