vol.2:病気と共存するのではなく、完治させる

今回はアイさんの2回目の面談。(前回について:休職中なのに体重を増やせない

先週、拒食と人間関係の悩みを打ち明けてくださいました。

そして、今はとにかく体調を戻すことを最優先に、

  1. 体重計に乗るのは1日に1回まで
  2. 30kgまでは好きなものを優先して食べる

という約束をして第2回目を迎えました。

「久しぶりです」の声を聞いてびっくり。アイさんの声が明るくなっていたのです。しっかり2つの約束も守っていました。

体重は0.5kg増え、それに戸惑うことはもちろんあるようでしたが、それ以上に、自分も一歩踏み出せるんだ、治してやるんだ!という意気込みが伝わってきました。

印象に残ったのは彼女が発した「今まで病気と付き合いながら、病気をアイデンティティの一部にしながら、共存して行こうとしていたけれど、初めて「完治」したいと思えるようになった」という言葉。

 

以前書きましたが、この病気は自然と治ることもあるけれど、治そうと決めないといつまでも治らない病気でもあります。

もちろん拒食や過食、運動などの衝動は意思でコントロールできるものではありません。しかし、根本的なスタンス、「病気を治したい」という心構えがなければ、いつまでも病気の声に負け続けてしまいます。

この病気は薬を飲んで治らないからこそ、辛くて苦しい面がある。

しかし、この病気は自分の気持ち次第で必ず治る病気でもあります。

周りに治してもらうのではなく、自分で「治す」と決めることが大きな一歩になります。病気を手放したくない時期もあります。

でも、やっぱりその壁を突き破ってほしい。

みなさんは、病気を治したいですか?

そして、また来週もオンライン面談でお話することになりました。

成長がめまぐるしい一方、頑張りすぎてしまわないか心配ですが、そういう凸凹を繰り返しながら克服に向かうと思うので、彼女の自然体を応援したいなと思います。

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