▼拒食(27kg)
16歳4月~17歳2月 (約1年)
1日2時間の散歩
退院した後、私は過活動になった。
といっても、高校に行けなくなっていた私は
1日にやることがまったくないからだ。
朝起きて朝食を食べたら、午前中は2時間くらい散歩。
午後はネットサーフィンをして過ごし
夕飯後はテレビをずっと見ていた。
というより、午前中に2時間散歩しただけで
私の体力は限界。
夜は座っているのもつらくて(低血圧?)
寝っ転がってテレビを見ることしかできなかった。
体重は37kgで退院したにもかかわらず
30kgくらいまでどんどん減っていった。
タンパク質量まで計算し始める
掲示板でステップあやさんに出会い
カロリーがすべての迷信から
栄養バランスも考えるようになったのはいいものの
完璧主義が発動。
1日に食べる量は1200kcalに設定し
タンパク質量を体重の1.5倍の40gに設定。
(体重1kgあたりに必要な栄養量はタンパク質1.2~1.4g)
カロリーを1kcal単位で計算し
さらにタンパク質量を0.1gまで計算し始めた。
毎日食べたものをノートに書き、
食べる前にすべて計算。
肉や野菜は計りできっちりグラムを計り
栄養成分表でカロリーやタンパク質量を調べた。
少しでも基準からオーバーしそうだと
その日のメニューを変更した。
カロリーなんて、同じカロリーでも
体調によって摂取されるカロリーも
変わってくるのにね。
1日の食事
朝:フルーツとヨーグルト
昼:ささみとキャベツの蒸し物
トマトサラダ
もずくサラダ
冷奴
300kcalくらいのデザート
夜:キャベツのインスタントカレーがけ
これが定番化し、
デザート以外はほぼ毎日同じ食事だった。
この食事なら太らないって信じられたから
食事に変化をつけられなかった。
※しかしきっちり栄養バランスを考えて食べ始めたのは
食べることに前向きに向き合い始めた証拠。
結果的に過程として必要だった。
外食は2週間に1度だけ
ルーティーンの生活に色があったのは
2週間に一度の通院の日。
母との街でのランチが楽しみだった。
といっても、行けたのは「さんるーむ」という
自然食のお店だけ。
ここはすべてのメニューに
カロリーが書いてあるから行けたのだ。
もう、自分の中のルールに縛られて
イレギュラーを受け入れられなかった。
予想外のことが起こるとパニックになって
泣いて叫んで母に当たってしまうからだ。
17歳。
もっと楽しい青春時代がおくれたはずなのに
私はつまらないまったく同じ毎日を
半年間も続けた。