職場で摂食障害についてどこまで理解求めて良い?

【質問】職場で摂食障害についてどこまで理解求めて良い?

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今回の質問は「職場で摂食障害について話しているのですが、どこまで理解を求めていいのでしょうか?」という相談です。

【回答】理解を求める目的はなんだろう?

まず、摂食障害を職場の誰かしらに伝えられていることはとても素晴らしいですね。
精神疾患をカミングアウトをすることは勇気のいることだと思います。

摂食障害をカミングアウトするメリット
心が楽になる
・隠し事をしている罪悪感から解放される
・症状によって困った時に配慮してもらえる

逆にデメリット
・理解されない場合「甘え」など悪い印象を持たれる
・的外れな助言をされる
・食事を気遣いされすぎる

また、面接時には伝えず、働き始めてから体調が悪くなってしまったら、場合によっては信頼を失うことになります。

※私自身の経験

私自身は、新卒入社の際、高校中退と、大学入学まで2年間の空白期間があったので、どうしても摂食障害をカミングアウトする必要がありました。

ただ、その頃は標準体重、生理あり、大学に4年間休むことなく通えていた自信があったので、「治ったもの」として入社しました。
逆に私はそれがよかったのか、「摂食障害だからって、仕事ができない言い訳をしちゃダメだ」と思い、極端に食事を減らすことなく体力維持に努めたり、生活習慣を整えたり、症状があっても気持ちを切り替える意識を働かせることができました。

一方で、結果的に入社後にストレスで症状が悪化し、一回だけ精神的にボロボロになってオフィスで泣いてしまうことがあり、直属の上司に一度相談したことがありました。上司は男性でしたが、ご自身もギャンブル依存を経験したことのある方でとても理解のある人でした。だからといって、仕事が何か免除されたわけではありませんでしたが、精神的に救われました。本当にこれはラッキーだったと思います。

カミングアウトする前にチェックすること

さて、話を戻して本題の「会社にどこまで理解を求めて良いのか」と言うお話しです。

まず、「伝える目的」をはっきりさせることが重要です。

つまり、

・病気の自分について理解を求めるのか
・病気の症状を考慮して何か免除して欲しいことがあるのか
・病気の症状関係なく、何か免除して欲しいことがあるのか

まずはこの3点をチェックしましょう。

その上で、「相手(または会社)に何をして欲しいのか」を明確にしましょう。

基本的に、会社では自分の要望を伝えなければ、何かを察してもらえることの方が少ないです。

そのため、例えば
「体力がなくて残業ができないので、定時に上がらせて欲しい」
など、具体的に「要望/免除して欲しいこと」を伝えましょう。

一方で、「摂食障害を抱えているので、常に配慮して欲しい」というのは、難しいと思います。

例えば、

①ランチの誘いはしないで欲しい
②飲み会は断らせて欲しい
③お土産は自分には配らないでほしい

などは、事前に相談することは悩むところです。

誘われたら、その都度「食事が難しい/先約がある」などの理由をつけて、お断りした方がいいと思います。

職場の人たちは、全員に配慮しながら仕事を進めているわけではないので、事前に伝えても忘れられることも多いからです。

ただ、もし「仕事に支障が出るほど体力がない、症状が強い」のであれば、今は働く段階ではないので、いったん働ける状態まで療養することも大切です。

 

まとめ

「職場にどこまで摂食障害の理解を求めて良いのか」という相談ですが、正直、摂食障害は理解が得られにくい病気です。

基本的に「自分の望む理解が得られる可能性は50%」と心得た上で、「具体的な要望を伝える」ことをおすすめします。

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