過食嘔吐をマスターできた後悔10個

過食をしたことがある方はみんな

・過食したぶん太ることが怖い

・食べ物を消化をすることが許せない

・食べた分をなかったことにしたい

 

そんな気持ちで、食後に気持ちが揺らぐことってありますよね。

私は拒食になる前の体重に戻った時、それでも過食をやめられない自分を受け入れることができず、嘔吐を練習してしまいました。

ただ、嘔吐を覚えてしまったばっかりに、摂食障害が早く治るどころか、その後9年間過食嘔吐に振り回される生活になってしまいました。

今回は「過食嘔吐を覚えて後悔したのこと」についてお話しします。

今、吐けない人は吐きたいと思っているかもしれませんが、私は経験者、そして数多くの過食嘔吐のクライアントさんをみてきて「できることならやめたほうがいい」という立場を貫きたいと思ってます。

今日は、少しでも「過食嘔吐をしてみたい」と思う方が思いとどまるきっかけになればと思ってお話しします。

 

過食嘔吐を始めた後悔10個

1、1日中食べ吐きできる

嘔吐し始めた時って、「食べすぎたら吐けば良いや」くらいの気持ちだと思うのですが、吐けたら吐けたで「胃のスペースが空いたからもっと食べたい」と、果てしなく欲望が湧くんですよね。私は当時引きこもりだったこともあり、1日4回過食嘔吐を繰り返す生活になりました。

2、過食嘔吐以外無気力

過食嘔吐している時だけ、なんだか癒されたり、イキイキしたり、アドレナリンが出ている感覚があるんですよね。

でも、吐くことも体力がいるので、吐いてしまったら抜け殻状態になり、トイレ掃除すら気が回らないくらい無気力状態になっていました。当然、社会復帰に向き合うほどの気力も体力もなく、悪循環に陥りました。

3、嘔吐後の希死念慮

今日は、少しでも「過食嘔吐をしてみたい」と思う方が思いとどまるきっかけになればと思ってお話しします。

4、お金がトイレに消える

過食嘔吐はお金がかかります。私も1日1000円に抑えようとしていましたが、それもなかなか難しく、月5万円以上がトイレに消えていく生活をしていました。

過食嘔吐に1日1万円ほどかけてしまうクライアントさんも数多くいます。ざっと計算すると、新卒の初任給を越えるなんてことはザラです。お金に余裕がなくなり、風俗などで働く方も多くいます。

5、食欲もメンタルもコントロール不能

拒食の頃って、食事もメンタルもコントロールできている感覚があるんですよね。しかし、嘔吐をし始めると、まず食欲が無限に暴走します。そして、それに伴ってお金も減るし、家に引きこもって吐くことしかできない自分に嫌気がさし、家族への申し訳なさメンタルも上がったり下がったりが激しくなります。

6、顔が下膨れになる

過食嘔吐の方の多くは、唾液腺が腫れるので、体はガリガリなのに、顔だけ下膨れ状態になります。もう、どんなマッサージをしても丸顔が治りづらくなるんですよね。ただ、嘔吐を止めれば半年ほどで私はフェイスラインがすっきりし始めました。

7、自分が不衛生に感じる

汚い話、やっぱり吐くとそれなりに自分にもニオイがつきます。そして、過食嘔吐が常習化すると、その感覚すらわからなくなります。でも、家族は大抵気づいているんですよね、トイレが臭いって。私も完璧にトイレ掃除したつもりでいても、母には毎回気付かれていました。

そこから「嘔吐をしている自分は汚い」と責めるようになり、人と会うのも申し訳なくなることもありました。私の場合、嘔吐の後はできるだけ人に会いたくなかったですね。

8、吐いているのに太る

私は嘔吐がどちらかというと下手なタイプで、吐くことにものすごく体力が必要でした。だから、嘔吐は苦痛でしかなかったんですよね。

だから、当然、吐き残してしまうこともありました。

ただ、割と吐いているつもりでいたのに、体重は減るどころか増え始めることが9年間の中で3回ほどありました。もう、体が省エネモードになって、代謝を下げていたんでしょうね。吐いても吐いても体重は右肩上がりなので、「これ以上食事も減らせないし、どうしたらいいかわからない」という絶望を味わいました。

9、食事への執着が増す

食べたものを嘔吐する習慣が身につくと、体はつねに飢餓状態になります。そのため、脳は「食事をしなければ死んでしまう」という防衛反応が働くので、常に「食べたい」という気持ちでいっぱいになります。

それもあり、食事への執着が増し、コンビニやコーヒーチェーン店の新作を調べたり、SNSでも常に食事の情報を追う傾向があります。それ自体が悪いことではありませんが、食事以外に興味が持てなくなる状態は健康的とは言えませんよね。

10、やめようと思ってもやめられない

麻薬ではないですが、過食嘔吐は依存症の一つです。

だから、一度手を出してしまうと、簡単にやめようと思ってもやめられません。そして、「食べすぎたら吐ける」という手段を知っているので、いくら摂食障害を治そうとと思っても、食べすぎたら吐いてしまうし、低体重の場合はいつまでたっても体重を増やすことができずに、摂食障害が長期化してしまいます。

過食嘔吐とうまく付き合いながら生きていこうとするのも一つの生き方です。でも、少しでも「自分の生活に、人生に集中したい」と思う気持ちがあるのであれば、嘔吐には絶対に手を出さないほうがいいでしょう。

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