「あかねさんの言うことは、すごく理解できる。でも、行動できないから困ってるんだよ!」
と思われている方も多いと思います。
はい、ほとんどの人がそうなんですよね。
では、なぜ人は「理解しているのに、行動が変わらないのか」ということを今日はお話ししたいと思います。
人は変化が嫌い
そもそも、人間は本能的に現状維持を好むので、変化が好きじゃありません。
これは「現状維持バイアス」とも呼ばれていますが、本能が「変化」にネガティブなイメージをもち、変化を嫌います。
だから、摂食障害もなかなか手放したいと思っても、行動に移せないのです。
理解できているのに行動できない理由
人は変化することが本能的に苦手という前提で、なぜ行動にうつせないのかをもっと具体的に考えていきたいと思います。
摂食障害を治したいと思っているのに、行動に変化を起こせない人の傾向を4つにまとめてみました。
・やりたくない
・楽をしたい
・行動すべき理由が明確になっていない
・失敗を恐れている
理由1:やりたくない
ずばり、行動できない理由は「やりたくない」、つまり「行動を変えたくない」と、心の奥底で思っているのです。
やりたくないから、やる気が起きず、やろうとしないのです。
摂食障害さんは特に、「太りたくない」と思っているから、太ることにつながりそうな「治すための行動」はやりたくないのだと思います。
理由2:楽をしたい
人は誰でも「できれば、楽をしたい」と思いがちです。
だから、慣れ親しんだ習慣に身を任せた方が楽だと思って、今までの習慣をつづけてしまいます。
理由3:行動すべき理由が明確になっていない
行動するメリット、行動しないデメリットを理解していない場合は、動機ができずやる気が起こりません。
治すことで得られるメリット、このままでいることのデメリットを整理することから始めてみましょう。
理由4:失敗を恐れている
これが1番の理由だと思います。
多くの方は、失敗を恐れているんですよね。
そして、その失敗というのが「体重が増えること、過食すること」などではないでしょうか。
しかし、必ず成功する挑戦なんてありません。
だから、どんな結果でも
行動に移すために必要なこと
それでは、行動に移すためにはどのようなことが必要なのでしょうか。
3ステップで解説します。
step1:決断する
行動を変える第一歩は、やるか、やらないか決断することです。
その決断がなかなかしんどいと思うので、「行動を変えようと思えるように、心を変えていく」ことがまずは求められます。
step2:具体的な行動計画をつくる
決断したら、次にやることは具体的な行動計画を作ること。
人は、次の一歩が明確じゃないと迷いが生じて疲れてしまいますから。
なるべく自分が楽できるように、計画を立てて、次の一歩を具体的に設定しておくといいでしょう。
step3:やると決めたらな、とりあえずやってみる
決断したら、あとは行動するだけです。
そして、行動に移せたら、あとはそれを維持するだけです。
そうすれば、あなたの習慣に変わり、無意識に変化した行動を維持することができます。
ここまできてしまえばこっちのもん。
そこまでは長い道のりですが、一歩ずつ着実に進んできましょう。