回復したくても、一歩踏み出せない方へ

2024年、明けましておめでとうございます!

みなさん、年末年始はいかが過ごされましたか?

さて、こういう一区切りつくときって、
「摂食障害をそろそろ治したいな」

と感じやすい時期だとも思います。

ただ、治したいと思っても、なかなか一歩踏み出せない。

そんな方も多いと思います。

 

今日は、治したいのに、一歩踏み出せない方に向けてお話ししたいと思います。

 

「過食を治そう」と決められない心

摂食障害が他の病気と異なるのは、当事者本人が「治したいと思えない」という点です。

これを読んでいる方も「治したい」と思いつつ、「覚悟を決めた」と言い切れる人はおそらく少数派だと思います。

私自身も「摂食障害というお守りを手放すことは惜しい」と感じていたため、ずるずる症状は長引きました。

もうみなさんもお気づきかもしれませんが、治すためには「治そう」とある程度決めて、行動を変える必要があります。

であ、なぜ積極的に治そうと思えないのか。
その心を三つに分けて考えてみました。

過食克服に積極的になれない理由3つ

 

理由1:病気を手放すことも不安

例えば、過食をすると、した後はイヤな気持ちになりつつも、過食に救われることもありますよね。

いわば、過食や症状って自分に必要だから、ストレス発散のために必要だから、手放したくても手放せないとも考えられます。

(だからこそ、過食に頼らなくてもいい生き方を見つけていくことが回復の鍵です。)

 

理由2:症状があるままでも、生活ができてしまう

摂食障害でも、ある程度の生活ができてしまうことも、治そうと決められない理由の一つです。

大抵の人は、摂食障害を隠しながら生活するので、周囲から病気だと気づかれないですよね。

それどころか、頑張り屋な気質の人が多いので、人並み以上に努力してしまい、それなりの高い評価を得ることも多いです。

そうすると、「症状があっても、社会生活はできているから無理に克服を頑張らなくてもいいか」という思考に陥ります。

 

理由3:まわりの人と逆の行動をとることへの抵抗感

摂食障害は抱えきれないストレスの現れです。

だから、摂食障害の克服のためには、ストレスをマイナスにする努力が大切です

だから、「痩せる努力をしない、過活動を手放す、仕事を頑張りすぎない、勉強を一旦休憩する」とかが必要です。

でも、周りの人はダイエットをしているし、仕事も頑張っているし、勉強も頑張ってます。

そういう様子を見ていると、自分は休んでもいいのかと不安になりますよね。

人はまわりと違う行動をとることに抵抗を持つ習性があります。そのため、普段ダイエット情報を多くみている人は、痩せる努力をしない罪悪感も、克服に踏み切れない壁になっているでしょう。

 

 

回復の第一歩は「デメリット」を自覚すること

ただ、このサイトを見ているということは、

少なからず「今の苦しみから楽になりたい」と思っているはずです。

 

みなさんに治したい理由を聞くと、3パターンの答えが多いように感じます。

 

①痩せたいから/これ以上太りたくないから

②精神的にどん底だから/疲れた/楽になりたい

③やりたいことができ、病気が邪魔になってきたから

 

きっと多くの人は、①②は感じているものの、③まで感じられている人は少ないと思います。③のように、治したい理由が明確になっている人は、確かに回復が早いです。

 

でも、実は②精神的にどん底だから/疲れた/楽になりたいの気持ちが強いほど、実はモチベーションも高くなります。

つまり、どん底を味わった人ほど「もうこんな自分はイヤだ。変わりたい!」と強く思い、理想やプライドを捨て、必死にはい上がろうとします。

 

そう考えると、克服を決める意欲を育てるためには、「病気で失っているものを実感し、ヤバい!」と思うことです。

 

【摂食障害で失ったもの例】
・特定の食べ物を食べると罪悪感に苦しむ
・人前での食事を避け、隠れ食いが止まらない
・食費が毎日5千円以上かかる
・憂鬱気味で、イライラすると癇癪をおこす
・食べ物で頭がいっぱいになり、目の前のことに集中できない

 

こういうこと、きっと皆さんも感じているはずです。

 

まずは、デメリットを自覚し、それを一年続けたら来年はどうなっているかをイメージすると「やばい、ちょっと行動を変えていこう」と思えるようになるはずです。

 

ということで、今年も克服するために必要な考え方や実践方法を発信していきたいと思います。

どうぞよろしくお願いします!

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