食べるのが怖い気持ちから抜け出す7つのヒント

拒食の方も、過食の方も、共通して言えることは「食べて消化することが怖い気持ち」にあると思います。

過食の方が「食べることが怖い」というと、ご家族の方は「?」と思われる方もいると思いますが、当事者の方はうなずきませんか?

基本的に摂食障害は痩せたい病気です。

それによって、食べることが怖くなる症状が出ます。

そして、過食症状は、かならず「過度な食事制限」のあとにあらわれます。

過食症の人って、必ず過食をする前に「一定期間、食事を制限していた時期」があるんですよね。その反動で、過食が起きていると考えられます。

ということで、今回は「食べることが怖い気持ちの緩和方法」について、お話ししたいと思います。

食べることが怖くなった時の心得・行動

まずはみなさんにも聞いてみました!

みなさん、食事量を増やそうと奮闘している様子がうかがえます。

人によっては、カロリー計算をやめたり、家族と同じ量を食べようと頑張っているようですね。

では、食べることが少し怖くなくなる7つのヒントを今日は紹介したいと思います。

1、食べたい気持ちを許す

まずは、これが基本ですね。

摂食障害の方は、食べる自分を許すことがむずかしいですよね。

でも、食べることに理由はいりません。

人は生きていくために、生理的に食欲が増すものだからです。

だから、食べたいという気持ちは自然なもの。

その人間としての自然な欲求をまずは許してあげてください。

2、ちょっとグルメになる

摂食障害さんは食べ物を「太るもの」として考え、敵対視しているかたが多いですよね。

でも、ほとんどの方は病気になる前、誰よりも「食べることが好きだった」はずです。

本当はスタバの新作も、ミスドも、マックも好きだったはずです。

食事はエネルギー源だけではなく、心の栄養になります。

ダイエットをするほど心に余裕がなくなってイライラしてしまうのは、血糖値が下がっている影響も一番にあると思いますが、心が満たされていないことも一つの原因だと思います。

ちょっとグルメになった気持ちで、「自分の心を満たすために、食事を楽しむ」という意識をもてるようになるといいですよね。本当に食べたいものを食べると、変な過食欲求も減るものですよ。

3、食べないと代謝異常で食べなくても太る可能性があると知る

人はエネルギーが入ってこないと、自分のエネルギー代謝、つまり基礎代謝を下げて命を守ろうとします。例えば、普通に食事を食べていれば心臓を動かすだけで1200kcalくらい消費しているのに、食事量が減ると、1000kcalくらいにエネルギー代謝をおさえてしまいます。これが続くと、基礎代謝がどんどんさがり、「あんまり食べていないのにちょっとしたことで太る」という状態に陥ります。こうなると、余計に食べることが怖くなってしまいます。

つまり、食べなければ食べないだけ痩せるわけではないんですよね。いつか食べないのに太り始めることが嫌なのであれば、今日から食べて太りづらい体を作っていく意識をもてるといいですね^^

4、体重を増やすのではなく、パフォーマンスを上げるために食べる

食事=太るものとして考えていると、食べることに抵抗がありますよね。

でも、食事とは自分自身のパフォーマンスを上げるために必要だと考えると、少し食べることが怖くなくなりませんか?

食事を控えると、まっさきに現れる症状が「集中力の低下」です。よく、拒食になると勉強に身が入らなくなりますよね。

また、だるさを感じたり、筋力が落ちます。

さらに、メンタルにも影響を与え、栄養不足はうつ症状を招きます。

痩せることによって、今の生活に支障が出ていることってきっとあると思います。その不快感を改善し、自分のパフォーマンスをあげるために一定量の食事を食べることを意識できるといいですね^^

5、食べても2kgは水分で簡単に増えるが脂肪ではないし、見た目に影響は出ないと知る

拒食の方のほとんどが脱水です。だから、食事を多少摂っただけで体重は2kgくらい簡単に増えることでしょう。でも、それは脂肪ではなく水分です。スカスカのスポンジが水を含んで重くなっただけです。つまり、見た目にはそう簡単に現れません。

体重はあくまでも数字でしかありません。まずは2~3kgの体重増加を許すことから始めてみてはどうでしょうか。

6、この生活を一生続けられるかを問う

みなさんは今の食生活を一生続けられると思いますか?

わたしはなんとなく「一生は無理だ」と思えたことで、少しずつ食べられるようになりました。

7、食べても食べなくても家族はあなたが宝物と知る

ほとんどのご家族はあなたが痩せているから大切に扱うのではありません。痩せていても痩せていなくても、あなたが大切な子供には変わりがないです。

今はそう思えなくても、家族はそう思っていることが多いです。

だから、「家族に心配されたいから」という理由で痩せを維持したり、食べないという自己表現でSOSを出すことを少しずつやめていってもいいんだよ〜ってことは、伝えておきますね^^

 

いかがだったでしょうか。

しかし、これらは一つのテクニックに過ぎません。

一番は、「なぜ太りたくないのか」の心に向き合うことが必須です。

カウンセリングや第三者との対話で、摂食障害の根っこの部分を癒していくことが根本的な解決につながります。

みなさんが新しい一歩を踏み出せること、応援しています。

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