カウンセリングの流れ(例)

カウンセリングの流れ

カウンセリングの内容は、回によってまちまちですが、初回は下記の流れが多いです。

(1)状況整理

・名前、年齢、仕事、1日の過ごし方、摂食障害の経歴、通院の有無など

(2)問題整理

今一番困っていることなどを整理します

(3)解決の道

解決するための選択肢を提示しながら、一緒に考えていきます

(4)意思決定

面談者さんが、カウンセリング後にどういう行動をとっていくか、一緒に決めていきます

(5)ブレイクタイム

それでは、今回の面談者さんの内容を見てみましょう。

相談:毎日5000kcalの過食をやめられない

 

(1)状況整理

今回の相談者 レミさん(27歳)

・仕事 

作業所(週5日)、軽作業のバイト(週5日)

・摂食障害の経歴

もともと発達障害であったが1年前から拒食や過食っぽい傾向が現れる。現在は非嘔吐過食に悩んでいる。

・身長159cm、体重66kg(Min 52kg)

レミさんは、最低体重でも標準くらいでそれを恥ずかしがっていましたが、拒食といっても、30kg台の方ばかりではありません。

摂食障害は見た目で判断できるほど単純な病気ではありません。

心の病気であるので、体型だけでは判断できないものです。

・通院の有無

発達障害のため4年前から通院。過食のことを話したが「うまくいかないことがあると食に出ちゃうんだね」というニュアンスで、重く受け止めてもらえなかった。

(2)問題整理

今一番悩んでいることは過食。10月くらいから毎日の過食が日課に。

内容は、市販のお弁当、アイス、コンビニでファミチキなどの揚げ物、ご飯大量、さらにコンビニに買いに行き3000kcal-5000kcalほど一度に食べてしまう。

(3)解決の道

レミさんは痩せ願望があるため「低糖質ダイエット」の情報に惑わされ、過食以外で糖質(ご飯などの炭水化物)を摂取するのを控えていた。しかし、定期的に糖質を摂取しないからこそ、低血糖になって過食衝動が出てしまうのでは?ということを伝えました。

そして痩せ願望があるので、ダイエット食を目指そうとしていました。

しかし、痩せることよりもまずは過食の回数や量を減らすことが優先では?3食のリズムで食事を摂取し、まずは1食のどか食いをなくすことを提案しました。

(4)意思決定

ここではレミさんに生活目標を考えてもらいました。まずは低糖質ダイエットの知識を一旦置いておいて、普通に3食食べられるように努力することを一緒に決めました。

カウンセリングはだいたいこんな感じ。レミさんはご両親や友達には過食のことを打ち明けられずにいたので、やっと第三者に包み隠さず自分の気持ちを打ち明けられたことで、安心しているご様子でした。

カウンセリングの効果

人に話す効能は、この記事でもまとめさせていただきましたが、

1、自分の置かれている状況を客観的に理解してもらえる

2、自分自身の感情に気づく

3、自分自身を俯瞰して見ることで問題解決ができる

といった効果が期待できます。

 

 

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