摂食障害でいる人生の方が長い場合、どれが本当の自分?

d読者の相談
Mさん 

私は頭では十分理解しているのですが、どうしても痩せへの拘りから脱出できず苦悩しております。 

痩せてる年数の方が長くなってしまった為、今の姿がかりそめなのか本当の適正体重なのか分からなくなっています。 

今より太ってもいい!痩せに囚われたくない!と思うのですが、少しでも太った事を他人から指摘されると、どうしても落ち込んでしまい、痩せなきゃ!!と思ってしまいます。 

この繰り返しです。 

健康で好きな物を食べられる残りの年数を思うと、早く治したいと思うので、諦めずに頑張りたいです。

摂食をアイデンティティにしない

さて、以前に下記の記事で摂食をアイデンティティにしないようにしましょうという記事を書きました。

摂食が長引くほどプライベートで病気をカミングアウトすることも増え、それがその人の個性としてみられ、そのことに居心地の良さやアイデンティティを見出す方もいます。(自分のありのままをカミングアウトすることはいいことだとは思いますし、私は積極的に周りの人に頼ってもいいとも思いますが、個性の一部にし続けるのは、完治を妨げると考えています。)

個性にするのがすべて悪いという訳ではなく、克服する過程でうまく付き合いながら完治を目指すことは、克服する最終段階で多くの方が通る道です。

ここで問題視しているのは、摂食障害が個性の一部になってしまい、そこに居心地の良さを感じて、「克服する=摂食障害のアイデンティティを手放す」ことを怖いと思ってしまうこと。

「摂食障害だけど、頑張って食べてる自分」「摂食障害だけど、他の人と同じように仕事をしている自分」などと、「摂食障害」であることが、他の人よりも「頑張っている証」として捉えていると、摂食を手放すことが怖くなるのだと思います。

また、痩せをアイデンティティにしてしまうと、「常に痩せてなければならない」というプレッシャーに襲われます。「太ったら私ではなくなる」と思い込み、太ることを極度に恐れているのは、健康的なアイデンティティではありません。

しかし、今回の質問者さんのように、摂食障害の年月が長い方にとっては、摂食障害ではない自分をイメージしづらいですよね。

摂食障害が治ったイメージは、具体的には下記の記事にまとめています。

この記事に書いてある、完治した状態をすべてイメージしてみてください。それが、あなたが完治した姿の状態です。この中で、6番が今回の質問の内容「本来の自分がわからない」という問題だと思います。

  1. 痩せや体型をコントロールすることで、生活が振り回されなくなること
  2. 精神的に安定していること
  3. 摂食障害のせいで何かを諦めなくなること
  4. 食事をあれこれ考えずに、美味しく食べられること
  5. 自分の幸せを「痩せた体」に見いだすのではなく、日々の生活の中に喜びや幸せを感じられるようになること
  6. 痩せをアイデンティティにするのではなく、ありのままの自分に自信を置くこと。
  7. 周りの人が勝手に定義した正解や生き方に、自分の人生が左右されなくなること。

正直、「本来の自分」を意識しながら生活している人はほぼいません。それを聞かれた時に答えられる人も少ないと思います。

どちらかというと、本来の自分を意識するのではなく、「ありのままの自分を許し認めること」が一番始めに取り組むことだと思います。

Mさんは長年摂食障害でも、その中でなんとか日常生活を送ってきたと思います。その生活の中で、摂食障害の症状以外に目を向けてみませんか?きっとその中にあなたらしさのカケラだったり、「気持ちいい」「癒されている」という感覚を感じられることがあるはずです。

そのあなたらしさを感じられる時間を増やすことが、一番いいのではないかと思います。

摂食障害が治る=前の自分に戻るのではなく、新しい自分になる

「摂食障害が治る」と聞くと、「前の自分に戻るんだ」と思われる方もい多いかと思います。しかし、私はそうではなく「新しい自分になる」という感覚が近い気がしています。

このことについては、まだ言葉にまとめきれていないので、また後日記事で紹介したいと思います。

いかがだったでしょうか?もしよろしければ、感想をお聞かせください。

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