体験談28:痩せ以外のアイデンティティ

h.私の体験談

月に1度の通院

私は大学に入学して4年間

毎月必ず心療内科に通院した。

正直、先生は何もアドバイスしてくれないし

効果があるか不明だったが

母が心配して通院をやめさせてくれなかった。

しかし、大学入学後は

毎回あった下着での体重測定はなくなった。

よほど低体重になることはないと判断したのか、

もう体重や体調を良くするフェーズではなく

心の回復が克服の鍵だったからからか。

理由はわからないが

「ゆがんだやせ願望」と

「過食嘔吐の習慣化」の克服が

完治の鍵になっている気がしていた。

童顔の効能

私は高校中退した頃から

成長が止まってしまったのか、

童顔だ!

そのおかげで

同級生から年上と言わなければ

2つ上だと気づかれなかった。

でも、2つ上と言えば言ったで

「見えなーい!」と言われつつ

タメ語で接してくれた。

自分が思っている以上に

案外まわりは自分を年上という枠で

特別視しないということを実感した。

それはとてもいいことだったが

何か自分に特別な個性が欲しかった。

「痩せている」という以外の。

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かりそめの痩せのアイデンティティを捨てたい

拒食のころは「痩せ」ということが

アイデンティティで

それをチャームポイントにしてきたが

もうそこにしがみついていない自分がいた。

なぜならば、

大学内には拒食ではないのに

痩せ体質の子がいっぱい居たし

外見で勝負するには

私は劣っていると感じたから。

いや、むしろ童顔で可愛いと言えないから

「せめて体だけでもスレンダーでいたい」

という気持ちもずっとあったけど、

痩せていることだけにこだわる自分は

中身がすっからかんだと思い始めた。

そう、徐々に内面の個性を持つ必要を

感じ始めていたのだ。

なんていうかな、

みんな大学入学を機に

「ダンスしたい」「留学したい」など

やりたいことが明確にあって

キラキラしたエネルギーに圧倒された。

それなのに、私は「痩せている」ということに

とらわれて生活しているのが

すっごく恥ずかしくなったのだった。

しかし私は特技がなかったので

(チョークアートはあまり表に出さなかった)

「2つ上の謎の過去を持つお姉さん」

ということのをしばらくの間は個性にした。

弱みをチャームポイントにすることを

学び始めたのはいいことだった。

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