傷ついても、本音を伝える

人間関係

「私の気持ちをわかってほしい」

そのくせ

「私の気持ちなんてわかるわけない」

と、摂食障害に悩んでいた頃、私はそう独りよがりに考えていました。

しかし、自分の殻を破り、周りに自分の気持ちを表現するうちに、私の生きづらさは軽くなっていきました。

この記事では「自分の気持ちを伝えることが克服に近く」ということに焦点をあて、最後には「摂食障害のカミングアウトはしたほうがいいか」についてお話ししたいと思います。

助けてくれる人の存在に気付き、甘える

摂食障害は1人では治らないと思っています。一番はご家族ですが、必ず周りの方のサポートがあって初めて、完治にむかえるものだと思っています。

ですので、私たちも「周りに助けを求める」という努力をしなければなりません。

「周りに助けを求め、甘える」ということは、とても勇気のいること。というのも、「自分の気持ちをわかってもらえるかもしれない」と期待しても、裏切られ、傷つく可能性もあるからです。

それでも、私は話せる人には話し、助けを求めた方がいいと思ってます。

自分が気付かないだけで、どんな状況でも助けてくれる人は必ずいます。

あとは、自分が甘えられるかどうかだけ。

私も周りに余計な心配をされたくなくて、ずっと人に甘えることができず一人で治そうとしていました。しかし、自分が弱みを見せたらアドバイスをくれる人がいたり、ただただ事実を受け止めてくれる友人がいたり。

恐る恐るではありましたが、弱みを見せていくと、助けてくれる人がいることに気付けました。

病気を100%理解してくれる人なんて、当事者以外にはいないかもしれない。だけど、いつでもどんなときでも「あなたのチカラに少しでもなりたい」と思ってくれている人は必ずいます。

それに、気づくか気づかないかだけ。

もう、強がらないで思い切って甘えてみてください。

生きるきっかけとなる克服の第一歩は、他者に自分を表現することから始まるのだと私は信じています。

他人は自分の気持ちを100%は理解できない

私は16歳で拒食になる前まで、反抗期もなく、絵に描いたような優等生でした。

それが拒食になり、病院にかかりカウンセリングを受けるようになって、母親に自分の素直な気持ちを言えるようになりました。

そこまでは良かったのですが「自分の気持ちを素直に言える相手」を見つけてしまったばっかりに、相手にすべてわかってもらえると期待して、期待した反応が返ってこないと泣いたり暴れたりしました。

そう、相手のことを信頼して期待するようになってしまったんです。

これ自体はとってもいいことだと思っています。自分の素直な気持ちをやっと表現できるようになった表れだから。

しかし、一つここで頭の隅に置いておいて欲しいのは、「相手は自分の気持ちの100%はわかってくれなくて当たり前」ということ。

これは悲観的な話ではなくて、事実だから。

ただ、100%分かり合えなくても「あなたの気持ちをわかってあげたい」と、きっと周りの方は思っているはず。

だから、自分が素直な気持ちを表現して、期待した反応が返ってこなくても、そこで落ち込まないでください。

そこでもう一度、自分の気持ちを伝えてください。「本当はこんなこと言いたくないんだけど、私は・・・って思ってる」とか、言い方っていくらでも工夫できるものです。

次第に自分の気持ちの表現をスムーズにできるようになれば、次第にうまく伝わらなくて泣きわめいたり、暴れたりすることは減るでしょう。

怒っても、泣いても、気持ちを伝えることは治るために必要な道

言いたくないことを行ってしまうこともあるかもしれませんが、あなたが意を決して伝えているのだから、相手はあなたを簡単に手放したりしませんよ。

もし手放してしまっても、それは伝え方が間違っていたか、伝え方が足りなかっただけ。もう一度深呼吸して本音を伝えてみてください。

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自分の気持ちが伝わらないのは、伝え方に問題あり

もし、気持ちが伝わらなかった方へ。

まず、自分の素直な気持ちをきちんと言葉を選んで伝えていますか?

感情的に、投げやりに、伝えていませんか?

相手に伝わる言葉で、相手がその言葉を理解しているのを確認して、それに対し、言葉を重ねる。

それがコミュニケーションというものだと思います。

自分の気持ちを感情的に伝えてしまうこともあるかもしれませんが、そのあとに必ず、冷静さが戻ってくるときがあるはずです。

その時に再び、「あの時は感情的にごめん」と切り出して、本当に伝えたかったことを再度伝えてみてください。

摂食障害をカミングアウトするメリット

さて、摂食障害になると、カミングアウトってなかなかできるものではありませんよね。

私が初めてカミングアウトをしたのは、高校1年生の時。高校のクラスメイト2人に、自分が痩せすぎて体調が悪く、体育の授業に参加できないことを伝えました。

意外にも親身になって話を聞いてくれて、1人の子は今まで言えなかった悩みを話してくれるようになり、交換日記を始めました。

大学に入ったときは「この子ならわかってくれるかも」と思える子に話しました。その子は今でも友だちですが、その時の私のカミングアウトがきっかけで距離がグッと縮まりました。

この2つの経験から言えるのは自分から弱みをさらけ出すと、相手も自分に心を許してくれるということ。

つまり、自分から心を開くことで人間関係の距離が縮まるということ。

これはひとつの人間関係の真理だと思います。

もし、「この子とは一生の友達でいたい」と思える友達がいるのであれば、伝えてみてほしい。必ず、その友達の存在が、克服するにあたって心の支えになるはずです。

カウンセリングで話すメリット

カウンセリングは、専門家とお話しするので、克服のスピードが格段に上がります。

メリットを三つ挙げるとすれば、

1、自分の置かれている状況を第三者に客観的に理解してもらえる

2、フタをした自分自身の感情に気づく

3、こじれた問題を整理し自分自身を俯瞰して見ることで問題解決ができる

しかし、カウンセラーとの相性は重要です。私は3件の病院を回りましたが、初めのお医者様は薬で解決しようとしたし、2件目は何となく話す気になれませんでした。

身の回りの人にカミングアウトをするのが恐ければ、まずは専門家にお話ししてみることをオススメします。

摂食障害は1人で治そうと思っても、治らない病気です。

「本当の私を愛してほしい」そのくせ、「自分の気持ちなんて誰もわかってもらえるはずがない」と、思っているあなた。

周りのサポートに甘えるのも、一つの治療です。

周りの人をいきなり信用しなくてもいい。恐る恐るでもいい。少しずつ対話を重ねることで、信頼関係は後からついてくるはずです。


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