カウンセリングを受けている一人、アイさんのケースを今まで3回に渡って内容を公開してきましたが、少しずつ前進されている様子が伺えます。(アイさんには了承を得ています)
今回はアイさんの4回目の面談。現在、低体重でドクターストップにより休職中。拒食、過食嘔吐を乗り越え、体重増加を少しずつ許せてきている最中。
現在、復職を早めたい自分と、認めない主治医の間で、悶々とする日々を送っていらっしゃいます
今までの歩み
先週の約束した経過報告
約束1、お酒は一人で飲まない
お母様と晩酌が終わった後に、一人でさらに飲んだことが嘔吐に繋がっていたようなので、「一人で追加してお酒を飲まない」という約束をしました。
→自宅で一人で飲んだときは、1度だけ過食嘔吐してしまったが、母親と飲んだ日は抑える事ができ、嘔吐もしなかったようです。頑張りましたね!
約束2、夕飯1食だったのを昼も食べるようにする
「仕事をしていた頃から、ずっと1日1食しか食べていなかった」「昼間に食べると過食衝動がきて、嘔吐をする恐れがある」との理由で、昼ごはんを食べれていませんでしたが、食べれる物から食べてみよう、という約束をしました。
→一般的な食事とは言い難いが、豆乳と果物、野菜ジュースとヨーグルト等、軽めの物を摂っている。しかし、固形物をとることに抵抗がある。
その他にできたこと
・母親と飲食した翌日、一緒に朝食、昼食を摂り、3時のコーヒーブレイクも楽しむ事が出来た。今まではそうした日の帰宅後、一人での夕飯は肥満恐怖から控えめにしていたが、先日はいつも通りに食べる事ができた。
・体重が増えても「ちゃんと療養に取り組めている」と自分を褒めてやるようにして、抵抗感や嫌悪感は以前程にはなくなった。体重が減るよりも増えた事に安堵感を覚えた時も有り、回復に向かっていると良い方へ捉えるようになってきている。
うまくいかなかったこと
・過食嘔吐は2回してしまった。
1度目は最初に日中の食事に挑戦した結果、過食衝動に負けてしまった。(→これに関していえば、昼ごはんを食べる挑戦をしたことがいいことなので、自分のことを責めることはないよ!)
2度目は今後の職場復帰のことを考えてるうちに焦りや不安、苛立ちの感情にお酒に逃げてしまい、暴飲暴食して嘔吐した。(→仕事復帰はまだまだ先の話。先取り不安で不安定になるよりも、いいイメージをして、目の前の生活を楽しむことが大切!)
次回の約束
約束1、嘔吐をするために過食をしない
まだまだ低体重なので、飢餓状態からの過食衝動があるのは当然。しかし、「嘔吐ができるから」という前提で過食材を買い込んで過食をしてしまう癖があるので、「嘔吐はできないものと思い込む。嘔吐をするために過食をしない。ちゃんと自分の食べたいものを買って、味わって食べる習慣をつける」ことを約束しました。
2、昼ごはんは固形物も挑戦してみる
どうしても固形物や炭水化物をとるのに抵抗感があるようですが、今までの豆乳や果物、ヨーグルトにプラスして、グラノーラやソイジョイなど食べれそうなものをプラスしてみよう、という話をしました。
今日で4回目を迎えました。確実に一回一回、できないことをトライし、できることが増えできました。すごい!体重増加の恐怖も自分なりに何度も「大丈夫」と言い聞かせて、食べることに前向きになれています。このまま職場復帰まで一緒に頑張っていけたらいいなと思います。