Instagramで週1回、当事者の声を集めています。
第6回目は「SNSでどのような投稿を見ると落ち込みますか」という質問。
数々の回答をお寄せいただきました。みなさんありがとう。
回答を2つに分けてコメントしたいと思います!
(1)ダイエット関連
まず、一番多かったのは「ダイエット情報」ですよね。
きっとみなさん、自分が痩せたいからダイエット情報を検索して、情報を取り入れようとしているはずです。しかし、心は満たされるどころか、「追い込まれる」ことの方が多いのではないでしょうか。
というのも、ダイエット情報は「あおり系」が多いからです。
例えば、痩せられないのは努力不足、運動ルーティンをこなせなかったら意志が弱い、などの謳い文句が多いですよね。
痩せたいと思っているのであれば、見ても構いません。
しかし、「痩せにこだわる自分を手放したい」と思うのであれば、「心をみだされる情報と距離を置く」という選択を徐々にできたらな〜と思います。
私は克服の過程で、ダイエット情報と距離を置きました。というより、過食で体重が増えてきてしまうと、もう人の体型なんて見たくなかったんですよね。
それがきっかけで私はダイエット情報を見なくなったのですが、克服する頃には「ダイエット情報を見ても、何も思わなくなる」という状態になりました。
例えば、インスタでダイエット系の投稿が目に入ってもスルーだし、誰かが身長体重公開していても、どうでも良いって思います。
また、ダイエットばかりしている友人とも距離を置きました。人にはたくさん食べさせようとして、自分はヘルシーなものばかり選んでいたりすると、正直良い気分はしませんよね。そのような友人を反面教師に、私は摂食障害でいる自分が嫌だ!と思って、痩せ体型にこだわる心を手放していきました。
正直、ダイエット産業は莫大なお金が動いているので、これからもそのような広告や投稿は減ることはないでしょう。だから、それらを減らしたいと思ってもなかなか難しいです。
だから、自分から「今の自分に必要な情報か」を吟味して、距離を取れるようになることが賢い生き方なのではないかと思ってます。
(2)友達や友人の楽しそうな姿
これはね、私も今でも心乱されますよ(笑)私は誘ってもらえなかった、あの子たちにとって、私は大切な存在じゃないのかな。とか、思うこともありました。
そのモヤモヤを、大学の時、仲良くしていた友人に伝えたんですよね。「◯ちゃんと二人で遊んでいるの、ずるい!嫉妬する!」って(笑)
そうしたら友人は冷静に「あかねはあかね、友達は友達。優劣はないし、それぞれ大切だから優先順位とかないよ。でも、人によって話す話題って違うでしょ?そういうことだよ〜」って言われて、ハッとなりました。
確かに、私も仕事の相談はAさん、趣味はBさん、恋愛相談はCさん、って分けて考えていますから。
そう思うと、その時々で話したい話題とか、相談したい内容って変わるから、それって相手が大切とか大切じゃないとか、別問題なんですよね。
私の話はさておき、友人が楽しそうな投稿を見たときの対処法としては「今の私には必要ない」と唱えることをお勧めします。
例えば、私は摂食障害だった時、友人に飲み会に誘われても、行けなくて悩むことが多かったです。つまり、自分は食べることができないから、「誘われても、誘われなくても、いくことができない」という状態でした。
だから、「誘われてどうやって断ろうか悩むくらいなら、むしろ誘わなくて良いや」って思うようにしていました。
で、少しずつ自分自身が外食に行けるようになってからは「行かない後悔より、行って後悔したほうがいい」と思えるようになり、誘われていきたかったら行くようにしています。
ただ、これは10代の時はなかなか難しかったです。
でも、30代のおばさんかた伝えておくとすれば、20代・30代になってからの方が、自分の波長に合う人に出会いやすいです。だから、今友達がいないと思っていても、かならず必要なタイミングで友達ってできるので、焦らなくて良いと思います。
(まとめ)私たちが憧れるのは、ありふれた日常
皆さんの意見を見ていて思うのは、素敵な有名人たちの投稿にはなんとも思わないけど、SNSで見かける友達や同僚の楽しそうな様子やコメントのやり取りを見ると、決まって「あぁ、みんな楽し そう、いいな」と思うんですよね。
彼らはインフルエンサーではなく、社会的に注目される存在でもなく、ごくごく普通の一般人です。あなたには魅力的に映りますよね。
それです。
つまり、私たちは「普通の日常を楽しむこと」を、潜在的に欲しているのだと思います。
流行りだから、とか
みんながやってるから、とか
〜さんが使ってるから とかではなく
私たちは「自分が好きだと思えるものを、堂々と楽しんだり、好きと発信したい」という欲求を持っているのだと思います。
だから、そうやって楽しそうな日常を発信する人に憧れたり、それを見たことによってちょっぴり悔しい思いをするのだと思います。
「自分の好き」を大切にしよう
このSNSで他人に抱く感情は嫉妬です。
そして、相手に嫉妬する最大の理由は「自分軸で生きていないから」ということです。このことについて話すと長くなるので、また次回嫉妬についてお話しします。
で、ここから私が伝えたいのは、「誰かの基準ではなく、自分の好きなものを堂々と好きでいよう」という話。
多くの人は、「これを好きだと発信したら、みんなに憧れられるかな?」とか、そういう自慢したい心や、下心抜きに、自分の満たされる日常を発信しているのですよね。中には自慢したい人もいるけれど、そういうものって投稿を見ていてもわかりますよね。私も時々承認欲求から発信するので、気持ちもわかります。
でも、あまりにも自慢心が見え見えだと、「これは承認欲求満たしたいんだろうな〜」「コンプレックスがあるのかな〜」とか思えると、そこに自分は憧れる気持ちは無くなっていることに気づきます。
まぁ、時々自慢したくなりますよね。それはそれでいいです、人間の自然な欲求だと思うので。
ただ、それだけだと苦しくなってしまうし、実際苦しんでいる人って多いと思うんですよね。
そして、SNSがすべてではありません。
ただ、この社会に生きていると、どうしても縁を切ることはできないし、使い方によってはすてきなツールだと思います。
情報の取り入れ方は選びつつ、では自分も発信するとしたら、何を発信すればいいのか、という問題もありますよね。
まず、SNSに正解はありません。私もSNSはビジネス用と、自己満用と、子供用の鍵垢、とか色々と分けています。
基本は、自分の心満たされたことを発信すれば良いと思います。堂々と自分の好きなものを好きだと発信することも楽しいですよ。きっと、多くの人の投稿はこれで、皆さんが憧れる投稿というのも、相手のささやかな幸せな日常なんですよね。
なかなかすぐにできるわけではありませんが、人の目を気にせず、自分の五感を信じて、自分の好きなものを好きと発信する人には、今日からもあなたもなれます。そんなに特別なことではないです。
だからこそ、過度に周りに憧れることはありませんよ〜って伝えたいですね。みんなも自己満足で発信している人がほとんどなので、その発信で自分を追い込む必要はありませんよ。うーん、伝わるかな?笑