【当事者リアル】克服のために頑張っていること

Instagramで週1回、当事者の声を集めています。
第3回目は「摂食障害克服のために頑張っていること」という質問。

数々の回答をお寄せいただきました。みなさんありがとう。
回答を7つに分けてコメントしたいと思います!

【1】ご飯

素晴らしい!みんなめっちゃ怖い気持ちと戦いながら食事頑張っているのえらすぎるよ。

摂食障害は心の病気だけど、心の問題を解決するだけでは治りません。間違ったダイエット情報の誤解をとき、空腹と満腹に従って食事を行うためのリハビリが必要です。むしろ、心の問題が解決しなくても、適切な食事をすれば症状が緩和し、心も連動して回復していきます。

だから、摂食障害を適切に治すためには、食事のリハビリは絶対です。

基本の食事方法は、「三大栄養素+ビタミンミネラル」を1日3食+αです。これは拒食や過食の症状の違いに関わらず、ベースとなる考え方です。生理が回復し、空腹や満腹を感じるまでは食事のトレーニング期間として続けてみましょう。

回復期に無茶食いやストレス食に慣れてしまうと、過食症に移行する可能性があがります。心のケアと、食事のトレーニングの両輪でケアしていきましょう。

【2】食事と不安を切り離す

めっちゃいいね!大切!!!

摂食障害の方は、自分の思い通りにならないことに出会うと、唯一コントロールできる体重や食事に執着します。

つまり、物事をすべて食事と結びつけて考え、不安なことがあると、食事で解決しようとしてしまうんだよね。きっとみなさんも思い通りにいかない時ほど症状が悪化するのではないでしょうか。この解決方法の一つとして、「体重・体型・食事」と「本来の問題」を分けて考えるということです。どんなに嫌なことがあっても、食事は食事としていつも通り食べ、気持ちが落ち着いたら本来解決すべき問題に向き合ってみましょう。

【3】運動を減らす

いいですね。いきなり全てをやめるのは抵抗があると思いますが、徐々に減らして行くことが一番抵抗なくできる方法です。

一つ厳しいことを言っておくと、運動脅迫で苦しみながら運動しても、運動量ほどは痩せません。痩せもしなければ太りもせず、体に負担だけかけて、代謝の悪い体だけを製造しているようなものです。

なぜなら、栄養とある程度の体重が整って初めて、運動の威力が発揮されるからです。

きっとそのことも理解していると思いますが、過剰な運動はもうしなくてもいいんだよ〜ってことだけはお伝えしておきますね。

【4】計算しない

めっちゃいいですね。

体重管理とか、カロリー計算とかをしてしまう裏側には、コントロール欲求があるんだよね。つまり、単に太ることが怖いだけで計算しているわけではないんだよね。

数字をコントロールする裏側には、コントロールできない本当の望みがあり、その望みがかなうかわからないから、身近な体重を管理することで不安を解消したくなるのです。

したがって、体重や体型のこだわりを手放すためには「本当の望みに対する不安に向き合うこと」が大切になります。

この方はどう状況かはわかりませんが、向き合う前に「とりあえず数字から離れる」という行動ができているのであれば、ほんとすごいと思う。はなまるです!

【5】過食嘔吐をしない時間をつくる

これめっちゃ大切!

基本的な考え方としては、過食欲求を我慢するのではなく、過食欲求が沸き起こらないことを目指します。

ただ、過食嘔吐に関しては、依存症の側面があるので、「したいならしたいだけすればいい」という考え方だと、余計に悪化する方が多いです。

つまり、行動療法的に過食嘔吐を回避する必要があるんですよね。

私が考える、過食欲求を我慢することの意味って、時間なんですよね。

つまり、「時間」の観点から見ると、とても重要な意味を持ちます。

過食欲求を回避することで、他のことに興味を沸かせる時間がつくることができるという意味で、我慢することは大切なのです。そう考えると、「過食を我慢する」という考え方より、「過食以外で心を満たす」という視点で、興味を広げる時間をつくることが重要なのではないでしょうか。

きっと、この方は環境を変えて、カフェでくつろいで、何か満たされている気持ちがあるはずです。それが大切だと思います^^めっちゃいいですね。

【6】生活の充足/休む

摂食障害の回復過程では、症状に依存しなくても、社会生活を送れる状態を目指します。その中で大切な3要素は「心のケア・食習慣のリハビリ・生活習慣の見直し」です。

よく、摂食障害が治らん!って言っている方に多いのが、この「生活習慣の見直し」ができていない方が多いです。

そして、摂食障害克服のためには、「日常の充足」は欠かせません。
摂食障害克服の最終段階では「日常生活を心満たされるもので充実させる工夫をした結果、摂食障害を忘れられる時間を長く持つことができ、気づいたら何日も過食していなかった」という期間を過ごすからです。

ただ、生活を満たすために「何かやりたい」と思っても、なかなか行動するエネルギーが湧かない人が多いです。その人は「休むこと」が足りていないんですよね。

生活の充足のために、まずは休むことをたいせつにしてください。右下の方いいですね。

【7】自己受容

心のケアをする上で危険なのは、「自分の良い面を認めて、自分の価値を感じよう」と考える点です。これは、自分の価値を「長所/短所」「成功/失敗」「症状ゼロ/症状アリ」と連動させて考えることになるため、自分の嫌な面に気づくたびに、自分の価値が下がってしまうからです。

大切なのは、「無条件の自己受容」です。どんなに失敗しても、短所ばかりが目に入っても、あなた自身の価値は変わらないということ認めることです。

「生きているだけで、自分には価値がある」と、無条件に自分自身を受け入れる心、みんなで育てていきたいですね。

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