摂食障害が完治する=前の自分に戻るのではなく、新しい自分になる

摂食障害の期間が長くなると、痩せにとらわれた今の姿が本当の姿に思えてくる感覚になりますよね。

しかし、それは病気によって作られた偽物のあなたでもあります。

今回は「摂食障害が完治する=前の自分に戻るのではなく、新しい自分になる」というお話をします。

摂食障害のアイデンティティはかりそめの自分

摂食障害になり、「痩せ」にとらわれるようになったのは「痩せていなきゃ自分自身の存在価値を保てない」という観念にとらわれた結果。

つまり、痩せ願望の根底にある「自分自身の価値がわからない」という問題を、摂食障害という病気=痩せていることで解決しようとしている状態です。

だから、摂食障害にとらわれた自分は、本来の自分の姿ではないのです。

私もかつては、「摂食障害でいること」が私を私たらしめていました。つまり、摂食障害(痩せている自分)というものが、アイデンティティとなっていました。

この話の詳細は下記の記事へ。

 

摂食障害が完治する=新しい自分になる

摂食障害歴が長くなると、摂食障害になる前の「普通の感覚」がわからなくなり、摂食障害の自分に悪い意味で慣れてしまい、克服することが難しくなると言われています。

しかし、私はどんなに病歴が長い人でも克服はできると思っています。

実際にカウンセリングでは摂食障害歴20年の方々も回復しています。

カウンセリングを通して強く感じるのは、

完治した状態というのは、前の自分に戻るというより「新しい自分になる」という感覚が近いと感じます。

摂食障害は、心の病気。性格も含め、何かしら心に負荷がかかって発症します。

その発症前の生きづらさを解消することで克服ができるのであれば、摂食障害を克服することで自分自身が大きく変化するのです。

それによって、価値観が変わり、視点が変わり、性格が変わります。

したがって、克服後は「まだ会ったことのない、新しい自分」になる可能性が高いです。

発症前の自分と比べて落ち込まない

「克服後は前の自分に戻るのではなく、病気を乗り越え新しい自分になる」のだとすれば、克服中に発症前の自分と比べて落ち込む必要はありません。

例えば、

・前は友達と食べ放題に行って楽しめた
・前は学校の成績が良かった
・前は細身の服も着こなせた
・前はお母さんと喧嘩が少なかった
・前は意味もなく泣くことはなかった

そんなふうに考えてしまうことはありませんか?

しかし、病気を乗り越えて新しい自分になるのです。前の自分からさらにランクアップするのです。

例えば、

・前は友達と食べ放題に行って楽しめた
⇨食事を味わって食べる大切さを知ったので、少量でもいいものを上品に食べてみたい

・前は学校の成績が良かった
⇨テストのために、興味のない勉強も死ぬ気で頑張っていたが、無意味な勉強は続かないと学べた。次は興味のあることを見つけて、それを深めていきたい

・前は細身の服も着こなせた
⇨無理して細身の服をきるのではなく、より自分が魅力的に見える服を探したい

・前はお母さんと喧嘩が少なかった
⇨お母さんと喧嘩できるほど本音を話せるようになったので、克服したらもっとなんでも話せる仲になれそうだ

・前は意味もなく泣くことはなかった
⇨誰かの心の痛みをわかってあげられる人間になれた

視点を変えると、克服後はこんなにも成長するのです。そう思うと、克服後の自分になるのが楽しみになりませんか?

 

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