回復中も、克服後も「普通を目指さない」

摂食障害の人は、どうしても

「普通に食べられない自分はおかしい」
「普通の家族はもっと仲良しだ」
「普通の人は、これくらい仕事ができて当たり前だ」

などと、過度に「普通」を意識する傾向があると思います。

今日は、普通を意識してしまう理由と、

普通に対する考え方についてお話しします。

普通を意識してしまう理由

なぜ、摂食障害さんは「普通」を意識しやすいかというと、

簡単にいうと、「ありのままの自分を大切にしてもらえなかった過去」にあります。

例えば、

□養育者にほめられなかった
□しつけが厳しく、よく怒られた
□何を言っても否定された
□心配性で過保護、過干渉だった
□兄弟と比較された、優劣をつけられた、差別された

こういう経験が重なると、「どんな自分であっても大丈夫」と思えなくなり、「周りと比較していい状態の自分」でいようとする意識が働くんですよね。

だから、普通を意識して、普通以上でいようとつとめてしまいます。

普通って?

そもそも、普通を考える時点でナンセンスな気がしますが、

もし普通を意識するのだとしても、

普通ってものすごく幅があるものだと思っています。

 

わかりやすいのは標準体重です。

標準体重って、私は154cmなんですけど、だいたい43kg〜59kgの間であれば標準と言われています。

その差なんと16kg!

「適正体重=健康を保てる体重」って、人それぞれ違うんですよね。

それくらい、普通と言われるような基準にも、差はあり、実際にものすごく幅があるものです。

 

普通に対する考え方のヒント

普通を意識しがちな、「食事」と「家族」について考えてみようと思います。

食事

まず、摂食障害の人にとって、食べることは治療です!

なぜなら、摂食障害さんは、「食べ物を太るか・太らないか」という視点で、「頭で食べる」ことに慣れた結果、食欲中枢が狂い、空腹と満腹がわからなくなって、普通の食欲に従って食べることができなくなっています。

だから、食べ過ぎたり、食べなさすぎたりして当たり前ですよね。

そして、低体重の人は、体重を増やすことも治療の一環です。

そのためには、普通の食事量よりも多くないといけませんよね。

例えば、普通の人が2000kcalで太らないのであれば、それ以上食べていかないと、体重はふえていきませんから。

 

このように、普通の人と比べる必要は全くありませんし、全く意味のないことです。

 

家族

私は、摂食障害は家族の問題だと思っています。

家族の中で一番優しく、弱い立場の人が摂食障害になることで、初めて「家族の居心地の悪さに向きあう」という危機に直面した人も多いと思います。

だから、回復の過程で、家族に向き合うと思います。

でも、家族関係は完璧に乗り越えなくていいと思っているし、そもそも完璧に乗り越えることは不可能だし、全て解決しなくても摂食障害自体は治ります。

何もない家族はいません。皆さん何かしら抱えながら、日々向き合ったり、やり過ごしながら生きています。

だから、クリーンな「普通の家族」を目指すことの方が無理があると感じています。

一番大切なのは、回復の過程で「お互いにとって心地いい距離感で、お互いがお互いの生き方を邪魔せず応援できる関係を目指すこと」が健全なのではないかと感じています。

「家族の数だけ、家族の在り方があって、普通なんてない」という前提を持てるといいのかな〜と思います。

まとめ

普通を意識してしまうのは、無意識なものだと思うので、自然な感情かもしれません。

だから、「普通を意識しないように」とするほうが無理があると思います。

だからこそ大切なのは、「普通を意識した先の考え方」です。

私は、普通を意識してしてしまっても、その普通だと思っているものから自分と比較して、自分を否定しないことが大切だと思います。

つまり、「普通と自分を比較して、自分を否定しない」ということ。

例えば、「普通の一人前はこれくらいだけど、その量では満足しない自分はダメ」という考えではなく、

「普通の一人前はこれくらいだけど、その量では自分は満足しない」でとどめるだけでOKです^^

 

自分を普通と比較して「いい・悪い」という判断をしないようにしていきましょう。

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