よく「自分を大切にしようね」と伝えることが多いのですが、「自分を大切にする感覚」って、ちょっとわかりづらいよね。
ということで、今日は「自分を大切にするとはどういうこと?」をテーマにお話しします。
自分を大切にできる=自信が持てる
私は「自分のことを大切にする」とは、「自分の本音を大切にし、素直に表現できること」だと考えています。
自分を大切にできると、自分の選んだ人生を肯定できるようになり、胸を張って自分の人生を歩むことができます。
さらに、自分の選んだ人生を肯定できると、自己肯定感を得ることができ、自分の自信につながるのです。
自分を大切にできない原因は幼少期にあり
では、なぜ自分を大切にできなくなるのでしょうか。
自分を大切にできなくなる原因は、幼少期の家庭環境や社会環境にあります。
大人は自分の思い通りに子供をコントロールしようとし、それに反すると怒り、子供は「自分の気持ちは尊重されない」と感じるようになります。
それが過剰すぎると、子供は自分の気持ちを素直に言えなくなり、自分の気持ちを優先することに罪悪感を感じます。それが重なると、自分の素直な気持ちを抑えるようになります。
自分を大切にできないと周りを大切にできない
自分を大切にできないと、どんなところに支障が出てくるのでしょうか。
中には「自分を大切にしないことで困るのは自分だけじゃん?」と思っている方もいます。
しかし、自分を大切にできないと、周りも大切にできないことに繋がります。
つまり、自分を大切にできない人は、その代わりに相手を大切にする。そして、自分より相手のことが大事だから、相手に求められるために努力し、認められるように行動します。
それがエスカレートすると「私はこれだけやっているのだから、私のことを認めてよ!」と、相手に見返りを求めるようになります。
つまり「相手のために」という名目で、自分が認められるためにする行動となり、それが満たされないと犠牲者意識が芽生えてしまいます。
そもそも、「相手のため」という理由で始めたことも、根底では自分のためであるので、本当の意味で相手を大切にできていません。
「他人は自分の鏡」なんて言葉もありますが、自分のことを大切にしていないと、相手のことも大切にできないのです。
また、相手に合わせた生活は、本音で生きられなくなるので、心に余裕がなくなり、誰のことも大切にできなくなります。
自分を大切にするための5つの心がけ
こうやって書いている私も、過去に自分を大切にできず、承認欲求の塊で、周りに認めてもらって初めて自分の価値を感じることができました。「でも、これはとっても不健康!」と気づいて、今は反動で我が道を行き過ぎている気もするけどまぁそれは置いておいて・・・
最後に、自分を大切にするための方法を5つ紹介します。
1、自分の気持ちを否定しない
これが一番難しい問題ですね。例えば、「あの人のこと嫌いだな」と思ったら、「そんなこと思っちゃダメ」と思わず、それは事実として自分の気持ちを受け止めましょう。コツは「どんな気持ちもジャッジしないこと」です。生まれた感情はすべて事実なのだから、それを否定しないことを心がけましょう。
2、相手の気持ちを優先しすぎない
相手の気持ちを優先させる人が優しい人ではありません。「I’m OK. You’re OK」=Assertiveness(アサーティブネス)の状態が一番望ましいです。この考え方は相手を肯定すると同時に、自己主張も大切にする考え方。相手の気持ちと、自分の気持ち、どちらも素直に話し合い、そこでお互いの意見の妥協点や、尊重しあえる答えを出せばいいのです。面倒くさいですが、これが一番健全な人間関係だと感じます。
3、小さな目標を持ち、それを達成することで自分を肯定する
自分を大切にするには、自分のことを肯定する練習が必要です。もはや、トレーニングです。
自分のことを肯定するためには、自分で小さな目標を持ち、それを達成することが近道。
その時、できるだけ小さな目標を設定するのが大切です。いきなり「毎日5時に起きよう」ではなく、「土日は8時は起きる習慣をつけよう」とか、「節約のためにペットボトルではなくマイボトルを持ち歩こう」など、簡単なことでいいと思います。
4、相手のいいところを見つけ、それを伝える
相手のいいところを見つけて、それを伝えてあげると、相手が喜んでくれるんですよね。結果的に、その喜んだ顔を見て、自分も幸せになれる。これは自分を犠牲にして得られる幸せではないので、お互いがハッピーになれる方法です。
5、健康的な生活習慣を心がける
実はこれが一番重要だったりします。3食食べて、適度に動いて、ぐっすり眠る。これって最高のギフトなんですよね。自分の健康を保つことは、心の余裕を生みます。
自分を大切にすることは、相手よりも優位に立つとか、相手をコントロールすることではありません。
自分を大切にすることによって溢れた心の余裕で、相手を思いやって、幸せの連鎖を生み出したいですね。