何者かになりたい
前に「何者かにならなければならない強迫観念」のお話しをしたのだけど覚えているかな。
この記事は「常に誰かと比べて優れている点が目に見えないと、不安で仕方なくなる」という方に読んでいただきたいのですが、ざっくり結論を言うと「何者でもない自分を愛してあげてほしい。」という内容です。
そして、最近ではブロガーやYouTuberなど、一般人の枠を超えて「何者か=インフルエンサー」になる方がSNSでも目に入るようになってきました。そのインフルエンサーに憧れて、ブログを始めたりされた方も多くいました。
しかし、この「何者か」って、すごく不安定なものなんだよね。インフルエンサーや芸能人でさえ、不祥事を起こしたら一発アウトでこの世から消し去られるし。
「何者かになりたい」という欲求の先にある脆さについては、上記の記事をぜひ読んでください。
役割が欲しい
「目に見える形で、必要とされていたい」という欲求、みなさんも心当たりはありませんか?
これを私は「役割が欲しい欲求」と呼んでいるのだけど、この役割というのは「痩せてて可愛い子でいたい」「唯一無二の存在でいたい」という「何者か」というものよりかは、ポジション的な話で、「必要とされている感」が欲しいというもの。
部活や仕事で例えるならば、「部内のリーダーでいたい」「自分しかできない仕事を任せて欲しい」というもの。
特に、自己肯定感が低い人はこれが強い傾向にあります。というのも、自分自身で自分のことを認めてあげられないから、「周りに認めて欲しい」という欲求が強くなってしまうからです。
この自己肯定感についてはこの記事を読んでみてね。
役割が欲しい欲求は、結局は「何者かになりたい欲求」に近いものがあると思うのだけど、今後は唯一無二の存在に憧れるという流行から、「普通、だけど楽しそう」がトレンドになってくる気がしています。
「普通だけど楽しそう」が憧れられる時代へ
SNSで見かける友達や同僚の楽しそうな様子やコメントのやり取りを見るたびに、「あぁ、みんな楽し そう、いいな」と思うことはありませんか?
彼らはインフルエンサーではなく、社会的に注目される存在でもなく、ごくごく普通の一般人ですが、あなたには魅力的に映りますよね。
それです。
それが、これからの憧れられるトレンドになるのだと感じています。
つまり、私たちは「普通の日常を楽しむこと」を、潜在的に欲しているのだと思います。
流行りだから、とか
みんながやってるから、とか
〜さんが使ってるから とかではなく
私たちは「自分が好きだと思えるものを、堂々と楽しんだり、好きと発信したい」のだと思います。
だから、そうやって楽しそうな日常を発信する人に憧れたり、それを見たことによってちょっぴり悔しい思いをするのだと思います。
「自分の好き」を大切にしよう
この記事で言いたいのは、誰かの基準ではなく、「自分の好きなものを堂々と好きでいよう」という話。「これを好きだと発信したら、みんなに憧れられるかな?」とかいう下心抜きに、堂々と自分の好きなものを好きだと発信すればいいのだと思います。
つまり、人の目を気にせず、自分の五感を信じて、自分の好きなものを好きでいていいんだよ。って話でした〜