さて、今回の話題は自分の自信の持ち方について。
本物の自信とは
よく、自信=優越感と捉えている方がいますが、それは本当の自信ではありません。
広辞苑によると、自信とは「自分の能力・価値や自分の言行の正しさなどをみずから信じること。また、その気持ち。」と定義されています。
つまり自分自身の「思い込み」です。
しかし多くの人は、自信の「根拠」を求めます。
この根拠となる多くの物差しが「他者からの評価」です。
成績優秀、お金持ち、才能や能力、人気、顔やスタイルが良いことなどです。
それら数々の根拠を求めた結果、摂食障害になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、絶対的な自信とは、周りと比較できるものではありません。
他人と比べたり、常識と比べることからは「優越感か劣等感」しか生まれません。
そして、優越感=自信だと勘違いしていると、永遠に本当の自信を手に入れることなどできませんし
劣等感を感じないために他者に勝ち続けないといけませんが、そんなことは無理な話です。
本物の自信がある人は、自分の内側にある自信を認識しているため、わざわざ周囲に誇示して確認する行動はしません。
一方で、自信=優越感と置き換えて考えている人に見られるのは、「自慢」といった形で自分の能力を誇示することです。
SNSで全身写真を載せている人もいますが、彼女たちは本物の自信があるわけではないかもしれません。
では、根拠のない自信はどうやって身につければいいのでしょうか。
脳科学者の茂木健一郎氏は、「根拠のない自信を持て。それを裏付ける努力をせよ。自信に根拠は必要ない。できるかどうかわからない。それでもやるしかない。つまり、「根拠のない自信」とは、とにかく行動するという決意表明だ。」と話しています。
根拠のない自信は、他者からどう評価されるかではなく、自分が積み上げた行動と経験からしか生まれないということです。
しかし、根拠のない自信なんてそう簡単に身につくものではありません。まずは自分を大切にすること。そして、下記の3つのちょっとした心がけを、日々に取り入れてみてください。
小さな自信の積み重ねが、あなたを支えてくれるようになりますよ。
1、周りと比較しない
私も自己肯定感が低いほうなので気持ちはわかります。その中で意識しているのは当たり前のことですが、周りと比較しないこと。
周りと比較して前向きになれることって、そう滅多にありません。
しかも比べてしまうのは周りの「いい出来事」ばかり切り取って、その人の全体感を見ていないはず。
結婚したり、子供を生んだりって、一見幸せな出来事だけど、当事者は実は苦しいこともあるかもしれないし、何かを犠牲にしてその幸せを手に入れているかもしれない。また、SNSにあげているのはいいところだけかもしれない。
ただ、SNSを見ているとそういう情報ばっかり入ってくると思うので、それはそれと事実として受け止め、あとは受け流してしまいましょう。
ちなみに、私も結婚して子供がいますが、独身だった頃の方が幸せだったな、と思うことは良くあります。
他人と比べてもなんの意味もありません。比べるのは過去の自分だけにしましょう。
2、できないより「できる」に目を向ける
「彼氏がいない」
「給料が低い」
「過食嘔吐しちゃった」
など、自分のネガティブな面に目を向けないで
「友達に優しくできる」
「残業頑張った」
「朝ごはん作れた」
など、できたことに目を向けましょう。ポジティブな面に目を向ける意識を日々することで、ネガティブな思考回路の癖が和らいでくるはず。
3、小さな成功体験を積み重ねる
自分が「頑張った」と思えることがあればあるほど、自信はついてくるものだと思います。
その頑張った、というのは小さなことでいいんです。
小さな成功体験を積み重ねることで、大きな自信ができあがっていくのです。
小さな成功体験を積み重ねるには、目標のハードルを下げること。
例えば、「会社でMVPをとる」というのはハードルが高いですよね。でも、「今週の仕事は納期の1日前に終わらせる」など、目標は実現可能なラインに設定し、その自分が決めた約束を守ると、大きな達成感を得られると思います。
以上、3つの方法を紹介しました。これくらい小さな心がけだったら、できそうな気がしませんか?