【質問】細いね、と言われると太ることが怖くなります
Instagramでゲリラ的に当事者の質問を集めています。
インスタのストーリーかYouTubeで抽選で解答していくので
よかったらご覧ください。
今回の質問は「「細いね」とか言われると勝手に「細くなきゃいけない」に頭の中で変換されてしまうのが苦しい」という相談です。
【回答】相手の期待にこたえようとする自分に気づこう
「痩せているね!」と言われると、「痩せていなければ!」に脳内変換される子は多いですよね。
だから、せっかく治そうと思っても、周りからのイメージを崩したくなくて食べられなかったり。
標準体重まで回復しても「かつて痩せていた時の自分に戻らなければ、人に会えない」と思って、引きこもって食事制限と運動ばかりする子も少なくありません。
まず、このように「痩せているね!」と言われるほど「痩せていなければ」と思ってしまう人は「相手の期待に応えたい」という気持ちが強い方が多いと思います。
つまり、相手の「あなたは痩せている」というイメージを裏切ることに申し訳なさを感じて、相手の期待に応えようとする傾向があるんですよね。
痩せているね=痩せなければならない、と変換する人の特徴は大きく分けて3つあると思います。
①相手の期待に応えたい
・自信がないから、期待に応えて自分の存在価値を見出したい
・相手が抱いているイメージを保たないといけないという責任感が強い
②プライドが高い
・周りに評価の落ちそうな自分を見せられない
・普通体型を見せたら、自分の存在価値がなくなる
…などの不安を抱えている
③承認欲求が高い
・痩せて賞賛を得られることによって、自分の価値を感じたい
・平凡や普通だと認められないという恐怖心
この三つに共通することは、「自己肯定感が低い=自分で自分の価値を認めることができないから、相手の評価を自分の価値として感じたい」という気持ちがあるように思います。
「痩せているね」と言葉に出す人の心情
ただ、正直な話、相手は何もあなたに期待していないんですよね。(厳しいこと言ってごめんなさい!)
だから、「痩せているね」と声に出したとしても、その裏側の心情は期待しているわけではなく、
①何も考えずに、ただ第一印象を口走っただけ
②「うらやましい」と褒め言葉として
③嫉妬心からの嫌味として
④痩せ体型を心配して
など、きっとその裏側にある気持ちはそれぞれだと思います。
そして、多くの日本人は、外見を褒めることを良いことだと思っているので、ただ何も考えずに第一印象でほめやすいことを口走っただけでしょう。
しかし、一つ忘れてはならないのは、自分が痩せようが太ろうが、どう受け取るかは相手次第ということです。
つまり、痩せ体型を評価する人もいれば、嫌悪する人、どうでも良いと感じる人、人それぞれです。
だから、相手の評価は、相手次第です。
だからこそ、結局は「自分がどうしたいか」が大切になります。
周りのイメージを維持するために痩せていたいとしても、摂食障害でいることが苦しいのであれば、それは果たして幸せと呼べるでしょうか。
まずはそこを自分に聞いてみて欲しいと思います。
そして、周りの人にお願いしたいのは、相手の体型の評価は言葉に出さないでほしいということ。
たとえ悪気のない褒め言葉でも、人によっては毒にもなります。
「体のパーツを褒める」という、日本人特有の文化が、少しでも緩和されると良いな〜と個人的には願ってます。