さて、摂食障害の方って、「イライラ」している方が多いと思います。
それが悪いことというのではなく、ある意味、病気の特徴でもあると感じています。
というのも、摂食障害の方は「相手をコントロールしたい」と思っていたり、「マイルール」に従って生きるために、自分に対しても、相手に対しても色々と求めてしまう(しかし、相手が思い通りに行動しないことが多く、さらにイライラする)傾向があるからです。
例えば、「一人で食事をとりたいのに、家族がリビングにいる」「スーパーではできるだけ値引きされた商品を買いたいのに、今日はまだ値引きされない」「吐きたいのに、うまく吐けない」っていう時、イライラしてませんか?
今回は、イライラ対処法のヒントとなる本があるので紹介するね。
「すべての「イライラ」を根っこから絶ち切る本 水島広子」
書いてあった内容を簡単にまとめたので、よろしければ参考になさってください。
イライラの特徴
- イライラは我慢するとさらに大きくなる
- イライラし続けると、イラっとするセンサーに敏感になる
- イライラ=自分が困っている証拠
- イライラは被害者の感情
イライラって、感じてしまったら最後。
もうそれを我慢すること自体がイライラの原因なんですよね。
だから、イライラを感じないように考え方を変えていくことがポイントです。
原因:イライラする時はこんな時
- 現実を受け入れられない時
- 自分の思い通りにならない時
- 「なんで?」という思考が続く時
- 自分の領域を侵害される
- イライラする自分にイライラ
- 完璧主義=完璧にできるべき
イライラって、実は「自分が困っている証」でもあるんです。
だから、イライラをダメと決めつけるより「あ、自分は今困っているんだ」とまずは自分に優しくしてあげましょう。
ただ、イライラしてしまう背景には、、不安が強い、疲れがある、〜すべきという思考が強い場合がおおいです。
特に疲れると全員「許容することもコントロールすることも不能」になります。
イライラを減らすには
【1】イライラする裏で、自分は何を期待しているのかを考える
過度な期待をしていないか、理想が高すぎないか、実現可能な目標かどうかをチェックしよう。
【2】期待が相手にあったものか考え直す
特に、摂食障害の当事者には多くを求めないことが吉です。
【3】イライラを相手にぶつけても、傷つくのは自分であると知る
イライラを相手にぶつけても、結果的に後悔で苦しむのは自分であると知りましょう。
【4】自分は何に困っているかを明確にする
イライラの裏には、すぐ解決できない問題があります。言語化して明確にすると落ち着きます。
【5】相手を責めるのではなく、「私は〇〇に困っている」とアイメッセージで伝える
アイメッセージで伝えると表現がマイルドになり、お互いが落ち着いて会話ができます。
【6】「〜したい」ではなく、「〜すべき」で行動しようとしていないかチェックする
白黒思考やすべき思考が強い人は、イライラしやすい傾向あり
【7】自分や相手に完璧や正論を求めていないかチェックする
マイルールやこだわりを完璧に遂行しようとするほどイライラの可能性が高まります。
【8】6秒耐える
怒りが生じたとき、そのピークは6秒だと言われています。そのため、その6秒をやり過ごせば勝ちです。しかし、6秒は短いようで長いので、イライラした内容を紙に書き出すことをおすすめします。また、環境を変えるのもいいですね。その場を一旦離れ、気持ちを落ち着かせましょう。
【9】日常にゆとりを持つ
予定を詰め込みすぎず、時間に余裕を持って生活できるように心がけましょう。
また、少しずつ余裕が出てきたら、自分の中のルールや規則を押し付けることなく、他人の考え方を受け入れるという寛容さも身に付けたいですよね。人によって「価値観が違う」ということを理解し、自分の価値観を相手に求めないことも大切です。
また、時には一旦相手の意見に従う方が上手くいくケースもあります。自分が妥協できる時は、相手に流されてみることも、一つの方法ですよ。