みなさんは、過食スイッチが入るとどのようなものを食べますか?
私のクライアントさんに多いのが、
菓子パン、スナック、チョコレート菓子。
このような「普段は禁止食」としている高カロリーでジャンクなものばかり過食されています。
今日は、ジャンクフードと過食の関係性についてお話しします。
高カロリーの過食は麻薬のような快感を得られる
まず、ジャンクフードについて説明します。
2010年、フロリダ州の研究機関が「ジャンクフードは麻薬と同じ効果がある」と発表しています。
ジャンクフードを食べると、人間の脳内でドーパミンD2の受容体の減少が認められたそう。
つまり、この状態は、コカインやヘロイン中毒と同じ快感を得ている状態だそうです。
だから、ジャンクフードを食べるとすごく満たされる感覚になるんですよね。
その快感がクセになると、ジャンクフードの過食が習慣化してしまうのです。
そう思うと、ストレスがかかるとジャンクフードが食べたくなる心理は、仕方がないとも言えます。
摂食障害の方の多くは、ジャンクフードは禁止と決めている方が多いですよね。
「吸収してはいけないもの」として、マイルールで決めている方もいると思います。
では、ジャンクフードとはどうやって付き合っていけばいいのでしょうか。
「本当に食べたいもの」から食べる
私もかつて過食スイッチが入ると、普段は我慢している菓子パンや、ホットスナック、ポテトチップス、スイーツばかりを買い込んで、過食嘔吐していました。
そして、過食欲求が出たら「ヘルシーな野菜スープでお腹を満たす」ということも試みましたが、そのスープを飲んでも満足できない時も度々ありました。
だって、体が求めているのは、油と糖なのですから、満足できなくて当然です。
しかし、ある時気付いたのは「食事の時に食べたいものを食べたほうが、満足感が上がり、過食をしたくなくなる」ということ。
つまり、3食質素な野菜中心の生活をし過ぎているせいで、ジャンクフードの過食欲が出てくるなら、適度に食事に取り入れるのがいいと気づきました。
3食のうち、1食はラーメンにしたり、唐揚げ定食にしたり、おやつにスイーツ食べたり。(日によって3食すべてガッツリ系の時もありましたが)
こうやって、普通の食事の許可食の幅を広げることで、ジャンクな欲求がなくなり、結果的に適量の食事で満足できるようになり、過食欲求がなくなりました。
つまり、極端にジャンクを避ける生活が、ジャンクフード欲求を育てていたのです。
実感として言えるのは、ジャンクフードだからと言って、1日くらい食べたからって太りませんよ!
あくまでも「ばっかり食べ」が体に良くない&太りやすくなるだけです。
ただ、ジャンクフードを一口食べただけで吐き出したくなったり、過食スイッチが入ってしまう方もいるかもしれません。
そういう方は、少量だけ買ったり、誰かと一緒に食べ、失敗しても少しずつトライしてみることが大切だと思います。
初めは難しいかもしれませんが、自分にあった食事方法を見つけるには、
試して、失敗して、確認することが大切です。
摂食障害は、トライアンドエラーを繰り返しながら治るもの。何も挑戦せずに治ることはありません。
みなさんも徐々に「許可食以外を吸収しても大丈夫」と思えるようになると嬉しいです。