過食に勝てる快感はない。それでも回復のためにできること

過食に勝る快感って…ありませんよね!

 

だから、みんな
過食に変わる快感を見つけようとしても
結局、過食欲求に負けちゃうんだよね。

でもこれ、仕方ないんですよね。
なぜなら、過食は
依存症の側面も強いからです。

過食症は依存症の側面が強い

依存症は、脳内の神経伝達物質である「ドーパミン」と大きく関係しています。「多量の食べ物」を 摂取すると、脳内にドーパミンという物質が分泌され、中枢神経が興奮して「快感・喜び」を感じま す。

しかし、過食を繰り返し続けると、次第に「快感」を感じにくくなります。そのため、以前と同じ 快感を得ようとして、過食の量や頻度が増えていきます。過食を増やせば一時的には「快感」を感じ られますが、さらに快感を求めて量や頻度が増えます。

こうした悪循環に陥ると、脳が「刺激」を求めてエスカレートし、意思でコントロールすることは 非常に困難となります。だから、過食をやめると強く決意しても、脳がやめさせてくれないのです。

だから、意思でどうにかしようとすることも、
もちろん大切なのですが、
それ以上に、過食をしなくてもいい環境を整えていくことが大切です。

 

ということで、

環境を整えるポイント3つを紹介します。

環境を整えるポイント3つ

①我慢を減らす

②痩せなきゃ…と思う刺激から離れる

③すぐに過食ができない環境で過ごす

 

①我慢を減らす

摂食障害さんの多くは

「我慢できること=美徳」

と考える傾向があります。

 

そのため、我慢できると

自分に厳しくできて、自分の欲求に打ち勝った

という、達成感を感じやすいですよね。

 

ただ、過食は「我慢の反動」で引き起こされます。

我慢すると、欲求が満たされずにストレスを感じ、

そのストレス発散のために過食が必要になるんですよね。

 

みなさんはあらゆることを我慢していると思いますが

食事、お金、人間関係について一緒に見直して見ましょう。

 

・食事の我慢

みなさんも、「パスタは食べちゃダメ」「夜は食べちゃダメ」「基礎代謝以上食べちゃダメ」など、マ イルールを設定し、許可食(安心して食べられるもの)を決めていませんか。

しかし、それは本当に食べたいものではなく、食べ物を「太るか太らないか」という基準で選んで いますよね。だから、必ず「我慢」が生じているはずです。しかし、それでは心と体が欲している栄 養を取り込むことができません。

また、必要摂取カロリーを取っていても、許可食だけに偏っていたり、本来食べたいジャンクフー ドを我慢していたりするようでは、体と心は欲求不満(飢餓状態)になります。その結果、過食欲求 が出てきます。

過食は「我慢の反動」で引き起こされるので、我慢を強いるマイルールは、過食の起爆剤でしかあ りません。

・人間関係の我慢

摂食障害の子は、基本的に自分よりも相手の気持ちを優先させる「気遣いができる子」が多いです。

だから、自分の本音を遠慮して言えず、
我慢して相手の希望に付き合ったり。

仕事や遊びのを断れず
我慢して残業を引き受けたり。

一緒に遊びたい子がいるのに
自分から連絡するのは申し訳ない…と
我慢してしまったり。

みなさんもしていませんか?

 

・お金の我慢

カウンセリングをしていて、ほぼ90パーセント以上の方が

「お金がありません」とお話しされたり

過剰な節約思考であることが多いです。

 

その一方で、過食材は

お金を気にせず、衝動的に買っているかたが多いです。。

また、「ふだんは1円単位で安い方を選ぶのに、
過食材の買い物は何も考えなくていいから楽」

という声もよく聞きます。

 

ただ、回復のためには

過食以外にこそ

お金は使うべきなんですよね。

 

何にお金を使うのか。

それは「心の栄養に」です。

時間をお金で買ったり、

自分の心と体を労わるために、満たすために

お金を使ってあげていいんですよ!

 

・ハーゲンダッツのアイスを買ってあげる
・自炊ではなく、デパ地下で買う
・美容院に行く
・ネイルに行く
・ちょっといいシャンプーを買う
・習い事をしてみる

とかね!

私もかなりの節約志向だったのですが
自分のために一人旅に行ったり
1人でちょっと高いお酒飲んだり
映画館で映画を見たり…と

自分のことを満たしてあげることに
お金を使うようになってから
過食が減っていきました。

 

②痩せなきゃ…と思う刺激から離れる

まず、過食症さんに取っての最大のストレスは

「痩せなければ」という焦りです。

痩せたいと思うから、

・食事制限をする
・過食に罪悪感を感じる
・運動しないことに焦る
・痩せていない自分を責める

という状態になります。

そういう状態になると、
その気持ちから離れるために
過食してしまう人も多いと思います。

だからこそ、過食をやめたければ
痩せることよりも
過食をしないことを優先させましょう。

過食さえ落ち着けば、
体重は増えることはありませんからね。

 

③すぐに過食ができない環境で過ごす

みなさん、
家で過食したくなった時
すぐ過食できる環境が
あったりしませんか?

例えば

・過食材が家にストックしてある
・過食材を買うお金を持ち歩いている

とかね。

そういう人は、
まずは過食前提で買っている食材を買わない
現金を最小限にし、クレジットやお財布アプリを持ち歩かない

という工夫も必要です。

 

みなさんは今日から、どんな工夫ができそうですか?

ぜひ参考にしながら、自分の生活を見直して見てください。

 

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