摂食障害が長期化しやすい人の特徴

今回は、摂食障害が長期化しやすい人の特徴をお話しします。

(1)心の傷が深い

摂食障害は心の病気です。

そして、その心の傷が深ければ深いほど、回復に時間がかかります。

例えば「単に痩せて、きれいになりたい!」という理由が強い場合は、比較的早く治る傾向にあると思います。

しかし、幼少期におった心の傷が深い場合、例えば虐待、親の精神疾患、ネグレクトなど、アダルトチルドレンを抱えている人は、そもそもの自尊心が低い可能性が高いです。

その場合、まずは過去の傷を乗り越えて、自尊心が低くなる原因や考え方を分析して、それに対するアプローチが必要になります。

そして、自己否定的な考え方をする癖があるので、その考え方を緩和するトレーニングも必要です。

つまり、回復のためには、非常に時間がかかります。

 

また、そもそもご両親が精神疾患を抱えていたり、発達障害の場合は、サポートしてもらうことも難しいので、頼れる人がいないことによって回復が遅れてしまう場合が多いです。

この場合、医療、福祉、カウンセリングなどを利用し、頼れるところに頼りながら回復を目指すことが求められると考えます。

(2)低体重の期間が長い

低体重の期間が長い方は、長年の栄養失調により思考の偏りやこだわりが強くなる傾向があります。

また、低体重にもかかわらず、なんとか生活できているので、本人は問題意識を感じず、「治そう」となかなか思えません。

しかし、ご家族はお子様が低体重でいることで必ず困っていることがあるはずです。

それを本人に言うことを躊躇っている場合が多く、その躊躇いが、回復を遅らせている場合も大いにあります。

この場合、お子様の低体重を維持するための「病気の声の援助」をやめられるかが、回復の鍵になります。

(3)良い治療者に出会えていない

摂食障害に限らず、心の病気になり、病院に行った人のほとんどは、3回目くらいでやっと通院できる病院に出会えます。カウンセリングもそうですが、なかなか1回目から信頼できるカウンセラーや主治医に出会える人の方がまれです。それは、病院や治療者に対する期待が高すぎる点と、心の治療はできても、結局は自分自身で考えたり、乗り越えなければならない壁にぶつかるからです。つまり、習い事と一緒で、先生は「良くなる方法」は教えるけれど、学んで練習していくのは、通院後の本人次第なんですよね。

そこで、1、2回通院して挫折し、自分と相性の良い治療者と出会うことを諦めてしまう方が多いです。

摂食障害は、正直一人では治りません。なぜなら、食べるだけでは治らないからです。心のケアが絶対必要だからです。必ず第三者のサポートがあって回復していきます。

 

摂食障害の回復は、他の病気と同じく、早期発見・早期治療がマストです。

なるべく症状の軽い段階で、良い治療者に出会うことをおすすめします。

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