拒食から過食に転じ、
まわりから「太った」と言われた
「太った」と言われたくなくて
食事量を増やせない
このように、まわりから「太った」と言われたことが心の傷となり、太ることを恐れ、食べることに罪悪感を感じている方が非常に多いです。
特に、拒食から回復し、健康体になった時に、まわりから「太った?」「健康的になった?」と言われることも多いですよね。
本当にこれ、傷つくんですよね。
その言葉に傷ついて、また健康体から低体重に逆戻りしたり、嘔吐に手を出してしまう方も数多くいます。
よく、年老いたばあちゃんとかが「こえたね〜」とか良かれと思って言うけど、ほんとやめてくれって思います。孫はめっちゃ傷ついてますからね。
今日は、まわりから体型について傷つくことを言われたら、どう気持ちを整理するかについてお話しします。
太ったと発言した人の心理
では、まずは「太った?」と発言する人の心理を考えてみましょう。
【1】第一印象を口走っただけ
もう自分でも実感されていると思いますが、相手は何も考えずに「ただ第一印象を口走っただけ」な場合が大半です。
【2】コミュニケーション能力が低い
容姿をほめたりけなしたりする人の特徴として、「コミュニケーションスキルがない」場合が多いです。
容姿くらいしか、話の引き出しがないとも言えます。
ただ、多国籍の人が住む外国では、容姿の話題は基本タブーです。それに対し、単一民族国家の日本では、タブーの意識が低く、外見を褒めることを良いことだと思っていたり、外見をいじることもコミュニケーションの一つだと思っている人も多くいます。テレビや親の影響でしょうね。
そう考えると、「太った?」という言葉を、「悪意」をもって発言をしているわけではなさそうですね。
【3】許されると思っている
「あなたなら、いじっても許してくれるだろう」と考えているからこそ、多少傷つくようなことを言っても、「あなたなら笑ってくれるだろう」と思って発言している場合があります。
【4】優位に立ちたい
あなたに対し、嫉妬や劣等感を感じている場合、体型をいじることで自分が優位に立ちたいという気持ちがある人もいます。
太ったと言われ、傷ついた心のケア
まず、「太った」と言われても、
太った自分に問題があるのではなく
発言した相手に問題があります。
そのため、体型のことで傷つくことを言われた場合は、相手の心理を考えた上で
「相手は、デリカシーがないな」
「相手は、コミュ力がないんだな」
「相手は体型にコンプレックスがあるのかな」
「相手は私に劣等感を感じているのかな」
と思って、基本スルーでいいと思います。
そこで笑って返したら、相手は「あなたに許してもらえた」と勘違いしてしまいますから。
もし勇気を出して言えそうであれば、「その発言は、傷つくよ」と伝えることも大切です。
向こうも「あ、ごめん」と素直に思うはずです。
そして、体型のことを言われて傷ついたことを、その日のうちに誰かに話しましょう。
傷は、その日のうちに治すのが吉です。
傷ついたことをそのままにしておくと、過食などでストレスを発散しようとしてしまいますからね。
このように、症状以外で直接的に自分の気持ちを表現することも、回復につながります。
世の中いろんな人がいます。
相手の考え方が歪んでいる場合もたくさんあります。
もし相手が人を体型で判断するような人だったり、「太った人をデブ」と考えるような人であれば、距離をおいていいと思います。
どんな体型でも気に留めることなく、「あなたそのものの価値」を大切に扱ってくれる人と人生を共にしていく意識で生きていってほしいな〜
そして、低体重から回復する時って
病気と思われないことも増えるし
太ったと言われることもあるし
拒食の時以上に、傷つくことが多いと思う。
でも、それが悲しいけど現実だったりする。
そして、その現実とうまくつきあう方法は実はたくさんあります。
健康体の自分を少しずつ受け入れていれながら
厳しい現実社会を生きていく術を
一緒に身につけていきたいですね。