「人に嫌われたくない」から脱出する2:6:2の法則

摂食障害の皆さんとお話ししていると

「周りから嫌われたくない」

と口を揃えてみんないいます。

 

私もその傾向が強いので、気持ちはめっちゃわかります。

ただ、「人に嫌われないように」と生きている限り、自分軸で生きることが難しいのですよね。

つまり、自分の感情に素直に、嫌なことは嫌と言えずに、周りに流されて生きることになります。

それでは、ストレスの溜まる一方で、摂食障害の症状もよくなりません。

 

今日は「人に嫌われることがあっても、傷付かずに生きていく方法」についてお話しします。

人に嫌われたくない原因

では、なぜ私たちは人に嫌われたくないと「過度」に思いすぎてしまうのでしょうか。

原因は一つではないと思いますが、多くの方は小学生から高校生くらいの間に「陰口」におびえた経験があるのではないでしょうか。

 

小学生や中学生くらいの時って、グループ内で突然一人を標的にしてムシが始まり、それが代わる代わる他の人に移っていく現象がおきますよね。

私もその標的になっては泣いたし、標的にならないときは周りから嫌われないように必死にリーダー格の子の機嫌を取りました。

きっとみなさんも似たような経験があったと思います。

これがトラウマになって、友達同士がお話ししていると「私の悪口を言っているのではないか」と自意識過剰になったり、「人に嫌われないように」と周りに愛想を振りまいて、自分の本音を押し殺して生きることに慣れていってしまったのだと思います。

全員に好かれて生きることはできないというたった一つの真実

ただ、今日お伝えしたいのは「全員に好かれて生きることはできない」という真実をお伝えします。

人間関係には2:6:2の法則があると言われています。

どういうことかというと、まわりに10人いたら、2人から好かれ、6人は好きでも嫌いでもなく、2人からは嫌われる、という一定の法則があるというものです。

つまり、全員に好かれることはありえないということです。

どんな人でも2人には好かれ、2人には嫌われ、6人は可もなく不可もなくな人間関係が築かれる。

だから、どんなに周りに好かれようと頑張っても全員からはむりなんだよね。

 

皆さんも経験があるかと思いますが、頑張って着飾って、ニコニコ過ごしていても、嫌われるときは嫌われます。

そう思うと、頑張って良い人を演じても、ありのままの自分でいても、周りに好かれる比率はかわらないのであれば、ありのままで生きていくことを選んでいってもいいんじゃないかな~と思いませんか?

ありのままの自分でも、良好な人間関係を築くコツ

それでもやっぱり、自分の本音に従って生きすぎるのは不安ですよね。

自分の本音に従っていきつつも、相手と良好な関係を続けるコツを5つお伝えします。

この5つだけ心がければ、とりあえずストレスなく、そしてトラブルも起こらず過ごせると思います(私の経験上)

(1)選ばれるのはなく、選んでいく

まわりから選ばれたいと願っていると、常に誰かに好かれるために社会的に「良」とされることを強迫的に行おうとします。

だから、流行の服を着ようとしたり、メイクをバッチリしたり、いつもにこにこしてしまいますよね。

でも、自分の軸で、自分の意思で、自分の人生を選んでいこうとすれば、選ばれる不安から解放されます。

選ばれるのではなく、選んでやろう!くらいの上から目線で強気に生きても良いと思います。心優しい摂食障害さんは、それくらいで良いと思いますよ。

(2)過度に優しくしない

返報性の原理という言葉を皆さんはご存知でしょうか。

人は他人に親切にされると、お返しがしたくなる生き物なんですよね。

だから、プレゼントをもらったらなんか悪いなと思って返しますよね。

でも、過度に人に優しいと、「この人はお返しをしなくても良い人だ」と舐められます。

だから、返したら返す。そして、他人に優しくするときは、自分に余裕のある時だけで良いということを心がけましょう。

まずは自分を大切にする。自分優先になれば、他人も自分に親切になります。

(3)人によって態度を変えてもいい

よく、人によって態度を変えては行けないと思っている人が多いですが、状況に応じて、自分の仮面を使い分けてもいいものです。

そして、それが自然とできるようになると非常にいきやすいです。

時にあざといと思われることもあるかもしれませんが、そうしている自分に無理がないのであれば、うまく仮面を使い分けていって良いと思います。

自分の仮面はいくつあってもいいものです。

私もカウンセラーの私、母の私、友達の前の私。いろいろ使い分けていますよ。

(4)無理に明るく振る舞わなくて良い

摂食障害さんを見ていて思うのは、周りに楽しんで欲しいと思うサービス精神が旺盛な方が多いです。

ただ、人は相手の雰囲気に合わせた方が居心地がいいと感じるものです。中には、楽しい雰囲気より落ち着いた雰囲気を好む方もいます。だから、お互いが安心して話せる、心地いいと思える雰囲気を伺って、相手が物静かだったら、自分も頑張って明るくしすぎないくらいの気持ちでいいものですよ。

(5)相手の期待を満たそうとしすぎない

先ほども言いましたが、摂食障害さんはサービス精神が旺盛です。

ただ、他人の期待を全て満たさなくても大丈夫です。

相手に尽くすのはエネルギーがいるものですからね。

もし、相手が満たされないと感じて、関係が離れてしまったら相手がわがままなだけです。

そういう関係は遅かれ早かれ着れるものです。

相性が悪かったと思って、そっとその関係に別れを告げましょう。

 

 

いかがだったでしょうか。

人に好かれるために自分を犠牲にしない。それを心がけていける人が増えれば良いなと思います。そして、それが摂食障害回復にもつながります。

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