ボディメイクと摂食障害

以前、私のところに

ボディメイク競技者さんから

メッセージが届きました。

※メッセージ公開は許可をいただいてます

 

「ボディメイクの競技の一つとして減量があり、

女性は大会出場後に摂食障害になる方が多い。

暴飲暴食して切り替える方もいるけど

戻らない方もいる….」

 

という内容が書かれていました。

(あと、私の「新食事法」の本を読んで治すことができたとのこと!うれしい!)

 

もちろん、全員が摂食障害ではないと思いますが。

 

このあと、zoomでお話しさせていただき

その様子も公開したかったのですが

先方NGだったため今回はここでの学びを

私の言葉で伝えさせていただけたら嬉しいです。

 

ボディメイク競技者と摂食障害の現状

ボディメイクというと、

近年メディアなどでもよく見かけるようになり

みなさんもイメージができると思います。

 

脂肪がなくなり、筋肉の筋が綺麗に見える姿に

憧れを持つ人もいると思うし、

一方、美しさの感覚として違和感を感じる人もいるかもしれません。

 

美しさの基準って人それぞれですからね!

 

ただ、一つ言えるのは

ボディメイクの美しさは

自然な美しさではなく作られた美しさであること。

 

例えで言うのであれば、

拒食的な低体重を美しいとする感覚に

似ていますよね。

(よく、拒食の子はガリガリなのに「太っている」と感じてしまう、あのようなボディメイクの歪みも生じると言うか…!)

 

聞くところによると、

女性の競技者の大会直前の体脂肪は1桁台…

 

中には5%くらい

ストイックに脂肪を減らされる方もいるそうです。

 

ただ、大会が終わったら

ほとんどのかたが暴飲暴食傾向になり

そのまま摂食障害を引きずる方も多いそう。

 

もちろんプロの方は

摂食障害にならずにコントロールできるのでしょうが、

 

経験の浅い人は簡単に

摂食障害の沼にハマってしまう….

 

というのは皆さんも想像できるかもしれません。

 

ある種の芸術的なスポーツでもありながら

健康的な美しさではないな…とも思います。

 

ボディメイクに限らず

フィットネストレーナーやスポーツ選手も

摂食障害を抱えながら競技をされている方もいるので

一つのスポーツとして考えれば

ありえることなのかもしれません。

 

ただ、その美しさの裏側には

摂食障害のリスクもあるということは

知っておきたいところですよね。

 

ただ、こういうお話って

その業界の人が自分の声で伝えないと

伝わらないことでもあると思うんだよね。

 

そういう意味で、今回ボディメイク競技者の方に

直接お話ししてもらいたかったなーっていうのもありますが

ご自身のイメージやメンタルもあるから無理強いはできませんからね。

 

ただ、どこかで

「摂食障害=恥ずかしい/信用を失う」

と思っているところがあるからこそ

お断りされたのだと思います。

そう思うと、まだまだそういうイメージがあるのが

世間の現状だし、残念ではあるよなーと思ってます。

 

ボディメイクにとらわれて苦しんでいる方へ

さて、これを読んでくれている人の中には

実際、ボディメイクをしながら

摂食障害に悩まれている方もいるかもしれません。

 

そんな方に、3つの問いを用意しました。

ぜひ一緒に考えてみたいです。

1|体の不調を感じていませんか?

以前、他のボディメイク競技者の方からも相談されたことがありますが、

「生理が止まった」

という声がありました。

 

女性の体脂肪は19〜28%くらいが健康と言われ

体脂肪率が15%を切ってしまうと、

半分の人は生理が来なくなると言われています。

 

確かに、大会前後の一時的な減量で済めば

一時的に生理が止まっても

また復活することでしょう。

 

ただ、生理が止まると言うことは

それほど自分の体に負荷をかけているということを

あらためて知っておきましょう。

 

2|心の不調を感じていませんか?

つねにイライラする…

食べ物のことで頭がいっぱい….

少しでも体型が理想から外れると人と会いたくなくなる….

 

そんな悩みがある方は

一度今の頑張り方を見直すタイミングかもしれません。

 

心の健康あってのボディメイクです。

 

体が美しくても

心がきついのであれば、

いつかその反動で心身のバランスが崩れる可能性が高いです…よ!

 

3|ボディメイクをやめた時、ありのままの体型を受け入れ生活できますか?

ボディメイクをやめて

自然な食欲を受け入れて

体型が大会の時のように

理想通りではなくなった時、

ありのままの体型を受け入れられますか?

 

体型を受け入れて、

ありのままの姿で生活することはできそうですか?

 

それを受け入れられないということは、

自分の心の支えが、「体型」以外にない可能性があります。

 

心の支えとは、例えば

どんな自分でも受けいれてくれる、家族や信頼できる人の存在

ありのままの自分で生きても大丈夫と思える、安心できる環境

夢中になれることなど、

 

心の支えは、あればあるだけ心が安定しやすくなります。

 

また、「この体型では人前に出られない…」と感じた時、

「どんな劣等感を感じたくないのか」

「どんなプライドがそれを許さないのか」を考えると、

ありのままの自分を許せない理由が見えてくるとおもいます。

 

まとめ

ボディメイクの世界は華々しく、

異次元の美しさがありますよね。

 

そして、鍛えることを始める人もいると思います。

 

そしていざ世界に足を踏み入れてみると、

キツいことが当たり前な環境があって、

それが普通なんだと思っているのかもしれません…

 

いや、そういうストイックな世界なのだと思います。

 

もちろんプロとして数々の賞をもらう方は

それほどの努力もしているのでしょうし

摂食障害にならない努力もしているのだと思います。

 

ただ、全員に向いている競技でもないと思います。

自分に合っていないのであれば、

自分に合う幸せに生きる方法を見つけてもいいと思います!

それは諦めではなく英断です!

 

自分が穏やかに、楽しく生きられる方法はたくさんあります。

それがボディメイクなら、それはそれでそういう生き方もありだし

それがきついなら、違う方法を見つけるのもありです。

 

それぞれが、少しずつ自分にフィットする生活スタイルを見つけていけたらいいですね!

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