「1g単位で脂質量を計算している」
これ、かつての私です。
カロリー表記のないものは全てスケールにのせてgを測って計算したし、ひどい時はタンパク質と脂質を0.1g単位で計算しました。
でも、ものすごくストレスに感じていたんですよね。
すべて計算しないと食べられないから、食事の準備に非常に時間がかかっていましたし。
きっと厳密に計算している人の中には、同じように感じている人も多いと思います。
そんなカロリー計算依存に陥っている方にむけて、本日は克服のヒントをお話しします。
カロリー表記は誤差がある
いろんな食品にはカロリー表示がされているけれど、現行の制度では成分量に関わらず±20%が誤差の許容範囲となっています。
これはエネルギー表記にかかわらず、タンパク質・脂質・糖質は±20%までは表示をして問題がないとしています。
つまり、100kcalとかかれていても、それは80kcal〜120kcalの範囲内であるということ。
要するに下限から上限まで40%程度(場合によってはそれ以上)の差が出る可能性があるということです。
肉の部位も脂肪の入り方によっては個体によってかわるし、野菜の栄養成分も旬によって変わります。
しかも、人間の体も体温や体調によって代謝が変わったりするから、100kcalくらいは計算のできないところで調整されています。
だから、カロリーや糖質、脂質などの計算は「目安」でしかないんですよね。
入院食だと安心も思い込み
かつての私もそうですが「入院食はきちんと計算されているから安心して食べられる」と思って、わざわざ入院することもありました。
しかし、カロリー計算は誤差があると考えると、きっと入院食も前後20%くらいの誤差は普通にあるものだと思います。
給食会社によっても、盛る量や計算方法の誤差の基準はバラバラだと聞いたことあります。
だから、すべてにおいて「絶対、正確」ってことはありませんよね。
結局、平均化される
プラマイ20%ということは、プラスもあればマイナスもあると言うこと。つまり、長期的な目線で見れば結果的には平均化されて、大体表示の計算通りになると考えれば、ある程度信頼できるものになるのだと思います。
例えば、短期間で痩せようとか、
1日単位で厳密に計算しようとすれば、
表記は気になるものだと思います。
しかし、長期的な目線で食事や体調を整えていこうと思えば、気にしなくていい誤差です。
そう思うと、やっぱり本物の食欲に従って食事をすることが1番大切ですよね。
数字よりも、自分の空腹や満腹を感じて食事をする。
今それを感じられないなら、感じられるように食事のトレーニングをする。
その積み重ねが、心と体の健康につながっていくのだと思います。