「痩せること」と「食べること」
に合わせた生活を送ってしまうところだな〜
と、つくづく思います。
だから、本当は勉強したいのに運動しちゃったり
本当は旅行に行きたいのに、マイルールができない怖さから断っちゃったり。
摂食障害歴が長くなる程
「自分の好きな生活をする」のではなく、
「目指したい体型に合わせて生活する」
ということが当たり前になってしまうと思います。
そこから抜け出すために必要な考え方が
目指したい体型にあわせて生活するのではなく
好きな生活をおくった結果、うまれた体型を愛する
というものです。
今日は私が克服する上で、一番大切にしている考え方をお話しします。
摂食障害が治る人と治らない人の違い
低体重から健康体重になるまでの期間、
「体重増えてうれしい!」と思える人はほぼゼロだと思います。
ほとんどの摂食障害さんが「痩せたい気持ち」とたたかいながら、
健康になっていく体を「しぶしぶ」受けいれていると思います。
それが普通だし、それでいいと思います。
そして、健康体を受けいれやすい人というのは、
「自分が心地よく、穏やかな生活を送れているから、今の体型でもいいか」
と思える人です。
つまり、「痩せ体型に生活を合わせるのではなく、
自分の好きな生活をおくった結果の体型だから許せる」
という感覚です。
例えば、私の場合
今の自分の体型に満足していません。
それでも、食事はいつも通り好きなものを食べるし、
わざわざ運動はせず
ネトフリを見ながらバランスボールに乗る程度です。
その心を考えると、3つの感情があって
①痩せるよりも、優先させたい生活がある
②体型がどうであろうと、自分の送りたい生活は変わらない
③ちょっと食事を我慢しても、体型は変わらないから我慢しなくていいか(笑)
という気持ちです。
特に克服者の声で多いのは3つ目の
「食事制限しても体重は変わりづらい」というもの。
低体重の時って、体の蓄えがないから
ちょっと食事を減らしただけで体重が減っちゃうし、
省エネ体質なので
ちょっと食事を増やしただけで体重が増えます。
でも、人にはもともとホメオスタシスという、
体の状態を一定に保とうとする能力が備わっています。
だから、健康体になると
ちょっと食べなかろうと、食べ過ぎようと
体重ってそんなに変動しないんですよね。
私は子供を3人産んでいますが
この10年ほどずっと同じような体重を2〜3kgいったりきたりしています。
話がそれましたが、
私はきっと、BMIが25を超えてきたら
さすがに運動を取り入れないとな…と思うかもしれませんが
それまでは、心のままに、好きなことをする生活をすると思います。
その結果、多少体型が気に食わなくても、
私の幸せは体型ではないところに重きを置けているので、
心はぐらつかないだろうな….と想像します。
そして、普通体型でも幸せを感じられる自分、
自信が無くならない自分って
幸せな人生を送れているな〜って思います。
体型に合わせた生活の弊害
どうしても、体型に合わせた生活をすると
「やりたくないことをやらなければいけない」
「やりたいことがあるのに、我慢しなければならない」
という状態になります。
すると、どんどん自分の好きな生活から
かけ離れていってしまうんですよね。
なかには、体型維持する生活が好きと思う人もいると思いますが、
体型が理想に近づく過程は楽しくても、
その体型を維持しようとしたり
もっと高い理想に向かって頑張る過程は
メンタルが体型に左右されて苦しいと感じることが多いんですよね。
ちょっと考えてみてください。
体重計の数字で一喜一憂する自分って、
ある意味、自分の価値の基準を体重計に委ねているんですよね。
カロリー計算で一喜一憂する自分も、
自分の価値の基準を、カロリー計算に委ねているんですよね。
しかも、カロリー表記ってプラマイ20パーセントの誤差もあるにも関わらず。
ただ、その症状の背景には、
「ありのままの自分に価値を感じられない」
という心の傷があり、
「数字というわかりやすい評価があると安心する」
という気持ちがあるんですよね。
だから、体型に合わせた生活をしている人は
やっぱり心の傷のケアが必要だな….と感じます。
まとめ
摂食障害回復の過程で大切なのは、
目指したい体型のために生きるのではなく、
体型より大切にしたい生活をつくっていくことです。
だから、私はよく
体型や食事にとらわれない時間に目を向けて、
その時間を伸ばしていく意識で過ごそうと話していますよね。
だから、マイルールをしたくても
その代わりに本を10ページ読んでみる。
過食に2時間かけているなら、1時間に減らして
1時間は海外ドラマを見て過ごしてみる。
なんでもいいので、体型や食事ではない時間をすごしていきましょう。
きっと、初めは違和感を感じるし、
全然集中できないと思います。
でも、いつか、それをやらないと
ずっと体型に縛られた生活のままです。
やりたいことや好きなことがわからない….という方は、
この記事を参考にしてみてください。