体験談30:彼氏ができて、生理が戻った

▼ゆるい過食嘔吐(38kg→45kg)

20歳4月~25歳4月 (約5年)

初めての新歓コンパ

私は学生団体、いわゆる

インカレサークルに入ったが

流れに乗ってフットサルの新歓に行った。

 

いつもほとんど食べない飲み会に行くのは

お金がもったいないと思ったが

新歓ならタダだしいいか~というノリで。

 

そこで何人かと初対面で話し

私は引きこもりだった割に

社交的に話せていた。

 

そこで彼となる人と出会うのだが

彼はジョッキビールを盛大にこぼし

私はビールまみれになった(笑)

 

顔はタイプだったが

第一印象は最悪だった(笑)

 

その日はメアドを交換し合う程度で

過食することもなく帰宅した。

 

女子大生っぽく夜まで出歩いて

男の子たちとおしゃべりして

なんだか摂食でいることがバカバカしく感じた。

 

私は変わりたかった。

 

再会

その頃、私は

ほぼ金髪のロングだったので

ヤンキーっぽいと言われることもあった。

 

気分を変えたくてショートカットにしたら

同じ授業を受けていた彼から

髪の毛切った?とメールが来た。

 

実に新歓から一週間ぶりのことだった。

 

その日からメール交換が始まり

(当時はLINEなんてなかった!)

 

新歓で一緒だった男友達と

一緒にご飯に行くことが続いた。

 

女子より男子といる方が居心地良かった。

 

というのも、当時私は

まわりの女子が何を食べてるか

どのくらいの体重かとか

いちいち相手のスペックを気にしていた。

 

男子の中にいれば、食べても食べなくても

あまり比較されないからラクだった。

 

私は、本当だったら

家に帰って夕飯を食べたかったが

みんなと一緒にいたいがために

恐る恐る牛丼屋に行ったり

マックに行ったりした。

 

牛丼屋ではマグロの山かけを食べたし

マックではシェイクしか飲まなかったけど

特に周りのみんなは何も言わなかった。

 

告白

そして入学して2ヶ月後の七夕の日。

 

私は彼が私に好意があると勘違いし

私から告白した(笑)

 

自分の勘違いからの積極性に驚いた。

 

そして、なぜか家に帰ると

1年ぶりに生理が来てた(笑)

 

受験期に10kg減って38kgになってから

43kgまで回復した証拠だった。

 

複雑だったけど、

「恋の力かな」と気楽に考えた。

 

そして、2日後にOKの返事をもらい

付き合うことになった。

 

もちろん、つきあった当時は

拒食や過食嘔吐のことは

彼には隠していた。

 

付き合った後に知ったのだが

彼は私より1つ上で3浪。

 

家が貧乏で高校卒業後は

フリーターをしていたらしい。

 

そのせいか、

私の訳あり人生も受け止めてくれそうな気がした。

夏休み

夏休みは初日から家出をした。

友達の家を泊まり歩いた。

もう、この頃になると

両親のご機嫌取りよりも

自分の学生生活を楽しもうとしていた。

 

友達の家に行くと大抵

過食気味になった。

 

ハーゲンダッツを一晩に2個とか

余裕だった。(贅沢)

 

でも、もちろん友達の家なので吐けず。

 

モヤモヤもしたけど

たいてい酔っ払ってたので

気づいたら寝てしまっていた。

 

彼の家で過食嘔吐

昼間は彼がバイトに行くので

その間は魔の時間だった。

 

正直、家でどうやって過ごしていたか

思い出すことができないのだけど、

ほとんど漫画や本を読んでいたと思う。

 

そして、私は過食嘔吐をしていた。

 

彼が家を空けるたびに

買って来ては食べ

買って来ては食べて吐いた。

 

彼がパン屋で働いていたので

その持って帰って来たパンも

絶好の獲物だった。

 

吐いていることはすぐにバレた。

 

というのも、私の顔が腫れるからだ。

 

そして今まで大学に入るまでの経緯や

過食嘔吐のことをちゃんと話した。

 

もうそんなことする必要ないと言われた。

やめてほしいと言われた。

私もできることならやめたかった。

 

でも、幸せなはずなのに

どうして症状が悪化するかわからなかった。

 

彼と一緒にいる理由は

ただ彼に、愛されていると実感したいだけだった。

 

私は母親に寄せていた甘えを

変わりに彼に求めていたようだった。

ひたすらに現実逃避をし続けた1ヶ月。

得たものは何もなかった。

 

恋は見せかけ。根本的な病気の解決は、自分が変化すること。

彼氏ができて、確かに

家族以外の誰かに愛されるという自信は

前進するきっかけになった。

 

そして、異常なまでの

母への執着がなくなった。

 

しかし、彼氏ができたからとか

恋というハイの状態とかで

病気が治ったように感じるのは

根本的な解決にはならないと思った。

 

一時的には症状が良くなっても見せかけ。

 

外部要因に頼るのではなく、

自分の心の問題と向き合い、

自分自身が変化することが大切だと思う。

 

結局この彼とは2年半付き合いましたが

その間に「他者とご飯を食べられる」

「普通体型の自分を許せる」ようになったけど

過食嘔吐は治りませんでした。

 

確かに、それは大きな前進。

 

しかし、恋で病気をごまかし

病気の根っこを退治できなかった

現れだったのかもしれません。

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