体験談18:高校中退。逃げるという選択

▼過食嘔吐・チューイング(52kg)
17歳4月~19歳4月 (約2年)

話が前後してしまいますが

体験談17でパン屋をやめてしまいますが

そのパン屋時代の出来事のお話です。

高校中退を決心

18歳の夏が終わるころ。

 

私は3回目の高校2年生を休学中だったが

やっとの思いで中退届けを出しに行った。

 

パン屋もそれなりに働けるようになり

高校を2回も留年した私は

もう高校には戻らない気がしていた。

 

それでも、

「せっかくいい高校入ったのに」

「中退したら世間体が…」

なんて後悔と不安でいっぱいだった。

 

何よりも、この2年間

学校に通えなかった事実が答えだと思い

とりあえず蹴りをつけに退学届を出した。

 

しかしこの先、

パン屋になるかもわからないし

どうなるかまったくわからなかった。

 

「逃げる」という選択肢

この内容はまた別で書こうと思うのだけど

克服したいま、改めて思うこと。

 

それは「逃げる」という選択肢は

決して恥ずかしいことではないということ。

 

というのも、人間は本能的に変化を望まない。

だから、みんな現状維持に勤めようとする。

 

そして、

今あるものを手離したくないという心理が働く。

 

実は「辞める」ということは

「始める」ということよりも。

 

はるかにエネルギーを要するのだ。

 

だから、辞めるということは

とても勇気のいることで、

私はその挑戦は単なる逃げではなく

価値のあることだと思っている。

 

辞めた先の選択肢の少なさ

ただ、なんで体を壊してまで

高校を簡単に辞められなかったのか。

 

それは、高校を辞めた先に

他に生きる選択肢を知らなかったからだ。

 

だから、怖くて現状維持につとめた。

 

特に10年前はSNSも普及しておらず

高校中退しても活躍している人とかを

知る機会が圧倒的に少なかった。

 

そして、実際に辞めてみると

歌手やスポーツ選手のように特技がない限り

一生アルバイターとして生活するしか

道がないように思えた。

 

実際にバイトを探しても

高卒以上という条件が多かった。

(現在は求人サイトもスマホで簡単に見られるようになり

中卒でも正社員として働ける案件が多くなってきた。

もし、学歴コンプレックスの方で就業意欲がある方は

中卒歓迎の会社をぜひググって見て欲しい。)

 

辞める経験が少ない子どもたち

「〜の始め方」なんて情報が溢れて中で

「〜の辞め方」という話はそう多くない。

 

それは小さい頃から

「継続は力なり」と親に教えられたことで

「辞める」ということを悪ととらえる人が

多いのではないだろうか。

 

私は高校をやめ、パン屋をやめ、

その後他のバイトをやめたり、

会社員もやめたりしたので(自称辞め上手)、

その辺でまた「辞める」ということを書きたいと思う。

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