子育てと過食嘔吐

今回は摂食障害と子育て編です。

私のカウンセリングを受けられている方の1/3は、ママさんです。

そのママさんのほとんどが「過食嘔吐」です。

みなさんそれぞれ妊娠発覚前から摂食障害を患っている場合もあれば、妊娠時のストレスや体重制限で摂食障害になる方もいます。また、出産後に発症する方や、症状をぶり返す方もいます。

しかし、すべての方に共通することといえば、「子育ては自分の思い通りに行かない」「ホルモンバランスの変化で食欲がコントロールできない」「睡眠不足」によって、子どもがいない方とは別の側面のストレス負荷がかかっていることなんですよね。

クライアントさんみんな言います。「子供のために馬鹿なことはやめたい、治したい」と。
そうですよね。みなさん、本当は子供と一緒に食卓を囲みたいし、外食を楽しみたい、過食嘔吐をしている姿を見られたくない、って思っているんですよね。ただ、できなくて困っている。

今回は、そんな子育て中の主婦の方に向けてお話ししたいと思います。

すべてが子ども中心になる生活

私も今、4歳と1歳の子供がいますが、生まれたての頃は夜中構わずの3時間おきの授乳、オムツ交換、滝のようなうんち(笑)、大きくなっても予防接種や保育園の送り迎えなど子ども中心の生活になりました。

そして、生活のすべてが、自分の思い通りにコントロールできないことばかり。

自分の食事もままならなかったり、一晩中眠れなかったり、友だちとの外出も気軽にできません。

外出するにしても、授乳や持ち物の用意などで、いつもの3倍の準備が必要になります。

もうね、いくら我が子が可愛くて、愛情深くても、ストレスに感じないわけありませんよね。

特に産後1ヶ月は外に出られないし、母乳育児に加え、寝不足から食欲は増す。正直、過食嘔吐する環境はバッチリ揃っているんですよね。

 

私の場合をお話しすれば、私は両親と一緒に生活がしたくなかったので、里帰りせずワンオペで育児。また、完母で育てています。

その影響もあって、産後の食欲は凄まじく、1日2000kcal〜3000kcalは食べてました。

しかし、体重記録にも書きましたが、体重は増えませんでした。むしろ妊娠前より痩せています。

ネットで必要摂取エネルギーを調べても、普通の食事+350~500kcalの増加は、母乳をつくるために必要と書かれているので、私はうまく母乳生成にエネルギーが使われているのかもしれません。

食事内容はあまり気にしないようにしてますが、乳腺炎予防のために菓子パンやチョコ、脂っこいものは避けて食べています。

一時期、その制限の反動で1週間連続、板チョコを食べた期間がありました。しかし、その時はオッパイは張るし、肌荒れもしてしまい、それ以来、体調を考慮してチョコは我慢することにしています。

このように、摂食障害ではなくても、体調を考慮して「本当に食べたいものを我慢」することはあります。

過食嘔吐をやめる工夫

では一体どうやって過食嘔吐をやめられるのかを考えていきましょう。

ポイントは「ストレスを溜めない・ストレス発散を食事以外に見つける」ことを意識してください。

ストレス発散と言っても、子どもがいると外に出て運動はできないし、読書や映画も集中できないので食事で発散するのが手っ取り早いんですよね。

すごくよくわかります。

しかし、だからと言って、それを言い訳にずっと過食しているわけにもいきません。
どこかで「1日1回でもいいから、食事以外で心地よくなれる方法を探す」ことをしてみてください。

例えば、好きな音楽を聴きながら授乳をする、ちょっといい洗顔フォームで顔を洗う、アロマを焚いて昼寝をする。など。簡単なものでいいんですよ〜。

ただ、過食をたまにすることは良いと思います。それは、きっと自然な食欲もあると思います。ただ、嘔吐を前提に過食をするのはやめましょう。嘔吐をする限り、過食欲求は無くなりません。

また、過食嘔吐をしない生活の工夫も大切です。以下、3つあげてみました。

1、加工品の買いだめをしない

子育て中の外出って、結構ネック。私も外出をできるだけ減らしたいから買いだめをしていたのですが、買いだめをすると過食スイッチが入るとすべて食べてしまいますよね。

なので、私は加工品は買いだめしないようにしています。

加工品というのは、お菓子類やカップラーメン、菓子パン、グラノーラ、など3分くらいの調理で食べられるものです。

食パンやお米を過食してしまうのであれば、食パンは買わないようにし、お米は1食分ずつ炊くようにしましょう。

2、旦那さんに育児の苦労話を話す

うちの夫もそうですが、親になった実感って母よりも薄いのですよね。だから、パパは育児の苦労がわからなくて当たり前なんです。

なかなか仕事が忙しい旦那様だと気を使って育児の相談をするのは気がひけるかもしれませんが、あなたを一番身近で支えてくれるのは旦那様です。

いくら相談しても、120パーセント理解してくれないかもしれない。

だけど、私はただ一方的に愚痴をこぼすだけでも価値はあると思います。

うちは夫が話聞いてないな〜って感じても言いたいことをば〜って話してしまいますよ。自分が話すだけでもスッキリするものです。

3、育児のせいで自由がないことを諦め、その中で居心地の良い方法を見つける

もうね、母になった以上、子どもを優先するために自分のやりたいことを諦めるのは仕方のないこと。

それでも、その中で自分の楽しみだったり居心地のいい環境を整えることは可能です。

今すぐにできなくても、アロマを焚いたり、好きな音楽をかけたり、少しずつ居心地のいい環境を作ることで、心の余裕ができたりするものです。

こんなことわかってるかもしれませんが、育児中に過食嘔吐にハマると子どもが泣いていても食べ吐きを優先したり、母乳に影響が出てしまったり。

厳しい言い方をすれば、子どもを危険にさらすこともあります。

だからこそ、もう自己満足のために痩せにしがみつくのはやめませんか?

もう、絶対的な味方の旦那様もいるし、細い体型を維持する必要もありません。

細い自分を諦め、痩せに安心感を抱かずに、目の前の子どもを安心させてあげられるお母さんになることを目指しませんか?

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