体重を早く増やすorゆっくり増やす。どっちがいい?

拒食の回復期の段階で、

低体重から標準体重になるのは

「短い期間で増やした方がいい」
or
「ゆっくり増やした方がいい」

のどちらの意見もあり、戸惑う人もいるかもしれません。

今日は、「低体重から標準体重になる期間」についてお話しします。

結論|速いorゆっくり、どっちがいい?

ではまず、結論からお話しすると、

「体重をできるだけ早く戻した方がいいかorゆっくりでもいいか」については

「正直、どっちでもいい!」

と思います。

 

なぜなら、一番大切なのは

「心が標準体重を受け入れるようになること」だからです。

 

低体重から標準体重の間に、心のケアが大切な理由

例えば、闇雲に体重を増やして、その体重を受け入れられる心の準備ができていないのであれば、標準体重を受け入れられずもっと苦しくなったり、嘔吐や過活動、ふたたび拒食になる可能性があります。

 

そういう意味で、低体重から標準体型の間に、ある程度「心のケア」をすることが大切だと思っています。

心のケアをする目的は、「心の支え=標準体重になった自分でも大丈夫と思える安心感」を育てるためです。

 

心のケアの内容は、人によって考え方は様々だと思いますが、

当カウンセリングの場合は、

1:拒食になった原因
(拒食になり始めた頃、どんな苦しみを抱えていたのか)

2:家族関係
(幼少期から、どんなことに傷ついてきたのか)

3:将来の不安
(痩せていることに安心することで、どんな将来の課題から逃げたいと思っているか)

上記三つは最低限で、さらに向き合えるのであれば

4:痩せることで、どんな免除を受けたいと思っていたのか

5:痩せることで、どんな劣等感を感じずに済んでいたのか

などにも向き合えるといいですね。

 

 

ただ、多くの場合

「標準体重を受け入れられる心」は、標準体重になる前には育ちません!

 

標準体重を受け入れられる心は、

標準体重を受け入れようと葛藤する中で育つものだからです。

 

この標準体重を受け入れる過程は、ものすごく苦しいです。

この時、標準体重をうけいれる時に、心のケアをしてきたことが役に立ちます。

 

多くの場合、心のケアをする中で

「心の支え=低体重を抜け出しても大丈夫と思える安心感」が育ちます。

 

その安心感を頼りに、自分の体型を受け入れていくんですよね。

 

期間が短いor長いで、体型の変化はあるか?

よく、早く体重を増やしてしまうと、

「急激に体型が変わりそう」
「脂肪ばかりで体重が増えそうで怖い」

という声をもらいます。

 

正直、科学的根拠がないので、

「体重を増やすスピードによって体型の変化にちがいがある」

とは断言できません。

 

ただ、当カウンセリングの卒業生を見て思うのは、

・スピードが速かろうが遅かろうが、見た目に大きな変化はない。

・その体重相応の体型になる。

という印象です。

 

まとめ

もし、低体重の間に

「もうどんな体型でも大丈夫!」と、

体型変化を許せる心があるのであれば、

そりゃ早く体重が増えるに越したことはありません。

 

食欲をどんどん許して食べていいと思います。

 

しかし、「体重を急に増やすことは怖い…」と少しでも思う心があるのであれば、まだ体重を増やすことに納得できていない自分がいるはずなんですよね。

そこに、向き合うべき課題が隠れていると思うので、ぜひカウンセリングなどで向き合ってみることをおすすめします。

 

※注意

ただ、何度も言いますが、標準体型を受け入れる心は、標準体重になって初めて育つものなので、

「体重が増えるのは許し難い」という気持ちのまま、標準体重に突破するのが、リアルなところだと思いますよ…!

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