摂食障害の友だちにしてあげられること

以前、摂食障害のお子さんを持つご家族のための記事を書きましたが、今回は摂食障害のお友達を持つ方向けの記事です。

 

一番の理解者になってあげよう

拒食症の親友を持つ方から、「友達が拒食症になってしまいました。私に何ができますか?」質問をいただきました。

うわ〜、めっちゃ良い子だ><

まず結論として、質問者さんはその親友さんの一番の理解者になって上げてください。

友達に寄り添うのは、それなりに忍耐のいることかもしれません。というのも、寄り添っても、本人から距離を取られる可能性もあるからです。(摂食障害の症状がひどいと、周りに壁を作ってしまうことも多いので)

でも、そこで疎遠になるのではなく、あなたがじっと待っててあげて欲しい。そして、友達に「あなたの戻ってくる場所はあるのだよ」という信号を送り続けて欲しい。

摂食の友だちにしてあげて欲しいこと3つ

1.自分の悩みを話すこと

友達の悩みや本音を引き出すには、まずは自己開示が大切。

一番簡単なのは、自分の悩みを打ち明けること。例えば「誰にも話したことなかったんだけど、実は両親の仲が悪くてね」「私、いじめられた経験があってね」「好きな人がいないことがコンプレックスなの」など、体型に関係のないものを話してあげるといいでしょう。

または、場合によっては「自分の一重が嫌いでね」「顔に自信がなくて、写真を取られるのが苦手なんだ」などと、容姿に関する相談をしてもいいかもしれません。

こうすることで、友だちは「悩みを打ち明けてくれた=自分を頼ってくれている」と認識するようになるでしょう。

誰かに頼ってもらえるということは、とっても嬉しいこと。そして、「誰かの力になってあげた」ということが、友だちの自信につながるでしょう。

2.自分から定期的に連絡する

私は高校の頃、拒食で学校に行けなくなってしまったのですが、その時に友人が「今日学校であったこと」や「趣味や世間話」など、毎日のように連絡をしてくれました。

私は自分から友だちに壁を作っていたので、返信はしなかったのですが、それでも毎日連絡が来ました。

これは、とっても嬉しかったです。

摂食障害の人は、ふと体調が良くなったり、誰かに連絡を取ってみたくなる瞬間があります。そんな時に連絡する相手の顔がすぐに思い出せることが、社会と再びつながるチャンスになります。そこで、顔を思い出せるか、思い出せないかでは、雲泥の差があります。

友だちに「あなたには私がいるよ」「あなたは居場所があるのだよ」「あなたの帰る場所はあるのだよ」ということを、常に連絡を取るという方法を使って、教えてあげてください。

3.友だちの外見以外のいいところを見つける

親友さんのいいところは、きっとあなたであればいっぱい知っているはず。

それを言葉でちゃんと伝えてあげてください。

「体型以外にも、あなたは素敵なところがたくさんあるんだよ」ということを、直接ではなく、暗に伝えてあげてください。

友だちは今、頭の中が食べ物や痩せることでいっぱいで、「素敵なところがあるよ」と褒められても、なかなか受け入れてくれないかもしれません。また、あなたの思う素敵なところは、友だちにとってはコンプレックスかもしれません。

しかし、友だちがいざ「治りたい」と思った時に心の支えになるのは、体型以外の自分の「いいところ」を見つけ、磨くことです。

それを一緒に見つけて、伸ばしてあげる手助けをして上げてほしいです。

ぜひ、友だちに寄り添って、焦らず一緒に歩んでいけるといいです。

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